「唐澤貴洋Wiki:チラシの裏/真夏の夜の淫夢」の版間の差分

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=== 発展 ===
=== 発展 ===
当時のインターネット空間におけるホモネタとしては「くそみそテクニック」<ref>「やらないか」で有名な山川純一の漫画</ref>が圧倒的な勢力を誇っており、淫夢発祥とみられる「アッー!」のスラングだけは有名になったものの、全体的には知名度は低かった。
当時のインターネット空間におけるホモネタとしては「{{nicodic|くそみそテクニック}}」<ref>「やらないか」で有名な{{wpl|山川純一}}の漫画</ref>が圧倒的な勢力を誇っており、淫夢発祥とみられる「アッー!」のスラングだけは有名になったものの、全体的には知名度は低かった。


だがその後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ、特にヤクザ役の谷岡の滑舌の悪さもさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、当初は多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していたDB、HTN、TNOKやその周辺の人々に延焼し始めた。なおこの頃に[[TDN表記]]と呼ばれる隠語表現が自然発生したと思われる。
だがその後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ、特にヤクザ役の谷岡の滑舌の悪さもさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、当初は多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していた{{nicodic|DB(淫夢)|DB}}、{{nicodic|HTN}}、{{nicodic|TNOK}}やその周辺の人々に延焼し始めた。なおこの頃に[[TDN表記]]と呼ばれる隠語表現が自然発生したと思われる。


更に悪いことに、このビデオはストーリー上繋がりのない4つの章で構成されていたため、なし崩しで他の章(棒読みの2章、空気の3章、野獣先輩の4章)もアップロードされてしまい、なし崩し的に炎上は拡大した。といってもこの時には多田野が出演していた1章が専ら注目され、稀に2章の棒読み演技がネタになる程度で、現在では信じられないことだが、「ただのホモビデオ」として野獣先輩の出演していた4章の評価は低かった。
更に悪いことに、このビデオはストーリー上繋がりのない4つの章で構成されていたため、なし崩しで他の章(棒読みの2章、空気の3章、迫真の4章)もアップロードされてしまい、なし崩し的に炎上は拡大した。といってもこの時には多田野が出演していた1章が専ら注目され、稀に2章の棒読み演技がネタになる程度で、現在では信じられないことだが、「ただのホモビデオ」として野獣先輩の出演していた4章の評価は低かった。


2008年には多田野が日本ハムに入団、日本ハムという球団そのものを巻き込んでの炎上となった。同僚の野球選手などを中心に勝手に「ホモ疑惑」を掛けられたり、監督の梨田昌孝が「多田野を敗戦処理に使っているからこいつはホモ嫌い」など勝手なキャラ付けをされ、終いには多田野の持ち玉である「スローボール」を他の投手が投げたというだけでその選手がホモ認定されるに至った。
2008年には多田野が日本ハムに入団、日本ハムという球団そのものを巻き込んでの炎上となった。同僚の野球選手などを中心に勝手に「ホモ疑惑」を掛けられたり、監督の梨田昌孝が「多田野を敗戦処理に使っているからこいつはホモ嫌い」など勝手なキャラ付けをされ、終いには多田野の持ち玉である「スローボール」を他の投手が投げたというだけでその選手がホモ認定されるに至った。


更にタイミングの悪いことに、同時期には4章のフル映像がアップされ、当初は評価の低かった4章の出演者であった「'''野獣先輩'''」に注目が集まる。他の棒読み俳優にはない迫真の演技やその「汚さ」などが大受けし、多田野に代わって野獣先輩が炎上の顔になり、淫夢事件はかつて無いほどに大きな盛り上がりを見せる。このあたりは、多田野を[[長谷川亮太]]、野獣先輩を[[唐澤貴洋]]に置換すると分かりやすい。
更にタイミングの悪いことに、同時期には4章のフル映像がアップされ、当初は評価の低かった4章の出演者であった「'''{{nicodic|野獣先輩}}'''」に注目が集まる。他の棒読み俳優にはない迫真の演技やその「汚さ」などが大受けし、多田野に代わって野獣先輩が炎上の顔になり、淫夢事件はかつて無いほどに大きな盛り上がりを見せる。このあたりは、多田野を[[長谷川亮太]]、野獣先輩を[[唐澤貴洋]]に置換すると分かりやすい。


ここまでは、真夏の夜の淫夢という1本のホモビデオに絡めた炎上だったものの、野獣先輩に炎上が飛び火し、メインも移動したために、彼の他の出演作を探そうという動きが強まり、2010年に同じCOATコーポレーションから出た「誘惑のラビリンス」内の3章「空手部 性の裏技」にも出演していることが発覚した。更に悪いことに、ここでも多数の名言が発掘されたと同時に、この章で共演していたMURとKMRの怪演と名言にも注目が集まった。これによって、「淫夢」と称しつつCOAT社のビデオであれば野獣先輩以外にも炎上が飛び火し、多田野や野獣先輩の出演作でなくても目をつけられるようになった。
ここまでは、真夏の夜の淫夢という1本のホモビデオに絡めた炎上だったものの、野獣先輩に炎上が飛び火し、メインも移動したために、彼の他の出演作を探そうという動きが強まり、2010年に同じCOATコーポレーションから出た「誘惑のラビリンス」内の3章「空手部 性の裏技」にも出演していることが発覚した。更に悪いことに、ここでも多数の名言が発掘されたと同時に、この章で共演していた{{nicodic|MUR}}と{{nicodic|KMR}}の怪演と名言にも注目が集まった。これによって、「淫夢」と称しつつCOAT社のビデオであれば野獣先輩以外にも炎上が飛び火し、多田野や野獣先輩の出演作でなくても目をつけられるようになった。


更にその後はCOAT社以外のホモビデオにおいても、棒読み演技やその他のシュールな設定に注目が集まるようになり、「KBTIT」といったようなCOAT社以外の人物が淫夢ファミリーに加えられたり、更には「閉廷おじさん」など、もはやホモビデオでもないのに淫夢に数えられるなど、その定義は広がる一方になっていき、炎上の勢いは更に強まっていった。
更にその後はCOAT社以外のホモビデオにおいても、棒読み演技やその他のシュールな設定に注目が集まるようになり、「{{nicodic|KBTIT}}」といったようなCOAT社以外の人物が淫夢ファミリーに加えられたり、更には「閉廷おじさん」など、もはやホモビデオでもないのに淫夢に数えられるなど、その定義は広がる一方になっていき、炎上の勢いは更に強まっていった。


こうしたネタの雪だるま的な増加と、野球つながりがあり淫夢ネタが許容されていた[[なんJ]]板のブーム、そしてなにより野獣先輩の汚さによって、2010年代初頭までにネットの覇権コンテンツとしての地位を獲得したのであった。
こうしたネタの雪だるま的な増加と、野球つながりがあり淫夢ネタが許容されていた[[なんJ]]板のブーム、そしてなにより野獣先輩の汚さによって、2010年代初頭までにネットの覇権コンテンツとしての地位を獲得したのであった。
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