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'''真夏の夜の淫夢'''(まなつのよるのいんむ)は、COATコーポレーションが発売したホモビデオ『真夏の夜の淫夢』及びそれに端を発する一連の[[炎上]]事件。ビデオのタイトルは正式には『BABYLON STAGE 34 真夏の夜の淫夢 ~the IMP~』である。 | '''真夏の夜の淫夢'''(まなつのよるのいんむ)は、COATコーポレーションが発売したホモビデオ『真夏の夜の淫夢』及びそれに端を発する一連の[[炎上]]事件。ビデオのタイトルは正式には『BABYLON STAGE 34 真夏の夜の淫夢 ~the IMP~』である。 | ||
日本のみならず海外を含めた世界のインターネットの歴史において、恒心教よりも長期・大規模と断言できる唯一の事件であり<ref>海外の炎上事件においては淫夢は無論のこと恒心教よりも長期・大規模な炎上事件は確認されておらず、恐らく淫夢が世界一の長期炎上案件と考えられる</ref>、恐らくこれまでもこれからも並び立つような炎上事件はないだろうと考えられる空前絶後の炎上事件である。恒心教とは一定の距離を保ちながらも相互に影響を与えあっており、両方に所属している人も多い。[[ニコニコ動画]]では両者とも[[例のアレ]]カテゴリに属す。 | |||
== 概要 == | == 概要 == | ||
淫夢事件の成り行きは非常に複雑かつ膨大である。ここではある程度簡略化した説明を用いるが、詳しいことを知りたい人は真夏の夜の淫夢Wiki([[最上後未|モゴミ]] | 淫夢事件の成り行きは非常に複雑かつ膨大である。ここではある程度簡略化した説明を用いるが、詳しいことを知りたい人は真夏の夜の淫夢Wiki([[最上後未|モゴミ]]が運営するアフィサイトなので注意、気になる人は広告ブロッカーを入れよう)や[[ニコニコ大百科]]などを参考にされたし。 | ||
=== 発端 === | === 発端 === | ||
ことの発端は[[長谷川亮太]]が特定される更に10年前の2002年に遡る。当時、立教大学の投手であった多田野数人は有望選手であり、ドラフト1位が確実視されていた。ところが、多田野は後輩とともにホモビデオ(ホモビ)に出演した。実はこのビデオに出演したのは1年前の2001年であり、この当時から「多田野そっくりの男が出ている」という噂程度には流れていたが、長谷川の特定時同様、この時は単に風貌が似ているというだけで決定打に欠けていたこともあり、即座に炎上することはなかった。ところがドラフト指名直前になって週刊現代が立教大学野球部監督に取材を決行した所、監督は「'''うわあ…、これは多田野ですね。これは大坊で、ああ、こっちは羽田野ですね。間違いない。なんだこれは…。たまげたなあ…''' | ことの発端は[[長谷川亮太]]が特定される更に10年前の2002年に遡る。当時、立教大学の投手であった多田野数人は有望選手であり、ドラフト1位が確実視されていた。ところが、多田野は後輩とともにホモビデオ(ホモビ)に出演した。実はこのビデオに出演したのは1年前の2001年であり、この当時から「多田野そっくりの男が出ている」という噂程度には流れていたが、長谷川の特定時同様、この時は単に風貌が似ているというだけで決定打に欠けていたこともあり、即座に炎上することはなかった。ところがドラフト指名直前になって週刊現代が立教大学野球部監督に取材を決行した所、監督は「'''うわあ…、これは多田野ですね。これは大坊で、ああ、こっちは羽田野ですね。間違いない。なんだこれは…。たまげたなあ…'''」とたまげた発言してしまったために、多田野は各球団から指名を回避されることとなった。 | ||
これによって多田野はネット炎上し、よりにもよってホモビデオということでなんJ民の祖先である野球ch民から面白がられたが、この時点ではまだ数多の炎上事件の1つと言う扱いであった。インターネット上で完結するものではなく、週刊誌が炎上の火付け役となった点は、恒心教など他の超大規模炎上にも見られない特異なものである。 | これによって多田野はネット炎上し、よりにもよってホモビデオということでなんJ民の祖先である野球ch民から面白がられたが、この時点ではまだ数多の炎上事件の1つと言う扱いであった。インターネット上で完結するものではなく、週刊誌が炎上の火付け役となった点は、恒心教など他の超大規模炎上にも見られない特異なものである。 | ||
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=== 発展 === | === 発展 === | ||
当時のインターネット空間におけるホモネタとしては「くそみそテクニック」<ref>「やらないか」で有名な山川純一の漫画</ref>が圧倒的な勢力を誇っており、淫夢発祥とみられる「アッー!」のスラングだけは有名になったものの、全体的には知名度は低かった。 | |||
だがその後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ、特にヤクザ役の谷岡の滑舌の悪さもさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、当初は多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していたDB、HTN、TNOKやその周辺の人々に延焼し始めた。 | だがその後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ、特にヤクザ役の谷岡の滑舌の悪さもさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、当初は多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していたDB、HTN、TNOKやその周辺の人々に延焼し始めた。 | ||
更に悪いことに、このビデオはストーリー上繋がりのない4つの章で構成されていたため、なし崩しで他の章(棒読みの2章、空気の3章、野獣先輩の4章)もアップロードされてしまい、なし崩し的に炎上は拡大した。といってもこの時には多田野が出演していた1章が専ら注目され、稀に2章の棒読み演技がネタになる程度で、現在では信じられないことだが、「ただのホモビデオ」として野獣先輩の出演していた4章の評価は低かった。 | |||
しかし、2008年に4章のフル映像がアップされた頃になると、当初は評価の低かった4章の出演者であった「野獣先輩」に注目が集まる。他の棒読み俳優にはない迫真の演技やその「汚さ」などが大受けし、多田野に代わって野獣先輩が炎上の顔になり、淫夢事件はかつて無いほどに大きな盛り上がりを見せる。このあたりは、多田野を[[長谷川亮太]]、野獣先輩を[[唐澤貴洋]]に置換すると分かりやすい。 | しかし、2008年に4章のフル映像がアップされた頃になると、当初は評価の低かった4章の出演者であった「野獣先輩」に注目が集まる。他の棒読み俳優にはない迫真の演技やその「汚さ」などが大受けし、多田野に代わって野獣先輩が炎上の顔になり、淫夢事件はかつて無いほどに大きな盛り上がりを見せる。このあたりは、多田野を[[長谷川亮太]]、野獣先輩を[[唐澤貴洋]]に置換すると分かりやすい。 | ||
ここまでは、真夏の夜の淫夢という1本のホモビデオに絡めた炎上だったものの、野獣先輩に炎上が飛び火し、メインも移動したために、彼の他の出演作を探そうという動きが強まり、2010年に同じCOATコーポレーションから出た「誘惑のラビリンス」内の「空手部 性の裏技」にも出演していることが発覚した。更に悪いことに、ここでも多数の名言が発掘されたと同時に、ここで共演していた人の怪演と名言にも注目が集まった。これによって、「淫夢」と称しつつCOAT社のビデオであれば野獣先輩以外にも炎上が飛び火し、多田野や野獣先輩の出演作でなくても目をつけられるようになった。 | |||
更にその後はCOAT社以外のホモビデオにおいても、棒読み演技やその他のシュールな設定に注目が集まるようになり、「KBTIT」といったようなCOAT社以外の人物が淫夢ファミリーに加えられたり、更には「閉廷おじさん」など、もはやホモビデオでもないのに淫夢に数えられるなど、その定義は広がる一方になっていき、炎上の勢いは更に強まっていった。 | |||
こうしたネタの雪だるま的な増加と、野球つながりがあり淫夢ネタが許容されていた[[なんJ]]板のブーム、そしてなにより野獣先輩の汚さによって、2010年代初頭までにネットの覇権コンテンツとしての地位を獲得したのであった。 | こうしたネタの雪だるま的な増加と、野球つながりがあり淫夢ネタが許容されていた[[なんJ]]板のブーム、そしてなにより野獣先輩の汚さによって、2010年代初頭までにネットの覇権コンテンツとしての地位を獲得したのであった。 | ||
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恒心教で言う「[[外伝主人公]]」に当たる事件として有名なものには、まずクッキー☆事件が存在する。元々は[[東方Project]]のオリジナルアニメにおける別の炎上事件であったのだが、同人声優の棒読み演技に淫夢関係者が一気に流入し、淫夢ファミリーに加わった。ホモビデオでない人物が淫夢ファミリーに加えられる状況になった当時から「いつかこの手のビデオ以外のコンテンツにも飛び火する」と予想されていたが、これによって淫夢は「ホモビデオ、特に野獣先輩を中心としつつも、実質的には何でもあり」の闇鍋コンテンツと化すこととなる。 | 恒心教で言う「[[外伝主人公]]」に当たる事件として有名なものには、まずクッキー☆事件が存在する。元々は[[東方Project]]のオリジナルアニメにおける別の炎上事件であったのだが、同人声優の棒読み演技に淫夢関係者が一気に流入し、淫夢ファミリーに加わった。ホモビデオでない人物が淫夢ファミリーに加えられる状況になった当時から「いつかこの手のビデオ以外のコンテンツにも飛び火する」と予想されていたが、これによって淫夢は「ホモビデオ、特に野獣先輩を中心としつつも、実質的には何でもあり」の闇鍋コンテンツと化すこととなる。 | ||
クッキー☆以降、自分の好きなコンテンツを淫夢に持ち込んで、風評被害として取り込んでもらい有名にしよう、という動きが加速し、アニメキャラなどを中心に一部が淫夢へ取り込まれていった。この運動はホモビデオネタの枯渇に合わせて増加し<ref>もはやこの当時になるとホモビデオに出るだけでも淫夢ファミリー入りされてネタにされるため、男優のなり手自体が不足したとも言われている</ref>、「ホモと学ぶシリーズ」として無関係の動画を持ち込んで淫夢語録で鑑賞する、という文化が生まれた。一度目をつけられると「[[風評被害]]」と称して動画やコンテンツが淫夢用語で埋まる、ネタにされ尽くすといったことがあちこちで起きている。もはや演技ものでさえ無いものにまで触手が伸びている有様である。 | |||
淫夢事件は更なる制御不能状態となり、もはや一度目をつけられれば無条件に炎上するという、ある意味で恒心教以上に厄介な状態になっている。その過程で炎上は一種の文化と化し、インターネットでは知らないものはいないほどに普及することとなった。日本のみならず海外の動画サイトなどでも注目されることが多く、もはや単なる炎上に留まらない「文化」的な側面が強くなっており、本事件を「炎上」と認識していない人も多いだろう。 | 淫夢事件は更なる制御不能状態となり、もはや一度目をつけられれば無条件に炎上するという、ある意味で恒心教以上に厄介な状態になっている。その過程で炎上は一種の文化と化し、インターネットでは知らないものはいないほどに普及することとなった。日本のみならず海外の動画サイトなどでも注目されることが多く、もはや単なる炎上に留まらない「文化」的な側面が強くなっており、本事件を「炎上」と認識していない人も多いだろう。 | ||
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=== 混沌 === | === 混沌 === | ||
上記の例は恒心教の外伝主人公以上に外伝性が強く、これによって、淫夢はホモビデオネタの枯渇が激しくなった2010年代後半も炎上を維持することができ、今日の文化的地位を確立するに至った。 | |||
しかし、どこまでを淫夢ネタとして許すかということも問題となった。ホモビ以外認めない(原理主義者<ref>最も、歴史的に言えば淫夢は多田野数人個人の炎上事件であるのだが</ref>)、クッキー☆までは認めるが○○は認めない、このアニメは認めるが他のアニメは認めない、アニメは認めるが実写は認めない、実写は認めるが実況は認めない、実況は認めるが特撮は認めない、特撮は認めるがyoutuberは認めない…2010年代後半には、こうした無限に有限な争いが続いたのであった。信じがたいことに恒心を認めるかでも論争があった<ref>恒心教徒が淫夢用語を使うことはあっても、あくまでも別個の炎上と考えるのが大半の意見だろう</ref>。 | |||
淫夢語録で馴れ合うことが唯一のアイデンティティと化した淫夢は、転載動画によって自らの嗜好の感染拡大を狙う無秩序な空間となり、かつてのような動画技術も、住民の質も、まったく維持できなくなってしまった。さらに外伝すら2010年代後半のクッキー☆投稿者大量引退、2019年のsyamu引退騒動などで多くが離れていった。 | 淫夢語録で馴れ合うことが唯一のアイデンティティと化した淫夢は、転載動画によって自らの嗜好の感染拡大を狙う無秩序な空間となり、かつてのような動画技術も、住民の質も、まったく維持できなくなってしまった。さらに外伝すら2010年代後半のクッキー☆投稿者大量引退、2019年のsyamu引退騒動などで多くが離れていった。 | ||
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こうした過程で、当初の炎上対象者との関連性が薄い「外伝主人公」に当たる存在を恒心教・淫夢両者が保持しているが、これに対する扱いにおいても、これらを軽視したり、場合によっては定義から除外しようとする「原理主義者」と「寛容派」との対立が起きている。 | こうした過程で、当初の炎上対象者との関連性が薄い「外伝主人公」に当たる存在を恒心教・淫夢両者が保持しているが、これに対する扱いにおいても、これらを軽視したり、場合によっては定義から除外しようとする「原理主義者」と「寛容派」との対立が起きている。 | ||
炎上が長期大規模化し、ニワカ・キッズと呼ばれるモラルの低い参加者に悩まされており、恒心教では[[臭芋]]、淫夢では「ホモガキ」と呼ばれている。淫夢の場合は組織が大きく緩いためかある程度諦めがつく状況であるが、恒心教では宗教の側面があるため、「異端者」として炎上対象となってしまうこともあり<ref>宗教学的にもまた過去の宗教史においても、異端者は異教徒以上に叩かれ、迫害される事が多い。[[ユダヤ教]]・[[キリスト教]]・[[イスラム教]]の信じる神は同じ神であるが相互にいがみ合っているどころかキリスト・イスラム内部の派閥同士でも殺し合いをしているのが好例である</ref>、それが最も極端に現れたのが「[[藤原太一]]」や「[[ゆゆうた]]」であり、場合によっては唐澤貴洋や長谷川亮太以上のバッシングを行うものもおり、またこれに対しても「本来最も叩くべき[[ハセカラ]] | 炎上が長期大規模化し、ニワカ・キッズと呼ばれるモラルの低い参加者に悩まされており、恒心教では[[臭芋]]、淫夢では「ホモガキ」と呼ばれている。淫夢の場合は組織が大きく緩いためかある程度諦めがつく状況であるが、恒心教では宗教の側面があるため、「異端者」として炎上対象となってしまうこともあり<ref>宗教学的にもまた過去の宗教史においても、異端者は異教徒以上に叩かれ、迫害される事が多い。[[ユダヤ教]]・[[キリスト教]]・[[イスラム教]]の信じる神は同じ神であるが相互にいがみ合っているどころかキリスト・イスラム内部の派閥同士でも殺し合いをしているのが好例である</ref>、それが最も極端に現れたのが「[[藤原太一]]」や「[[ゆゆうた]]」であり、場合によっては唐澤貴洋や長谷川亮太以上のバッシングを行うものもおり、またこれに対しても「本来最も叩くべき[[ハセカラ]]の原点から外れる」とする原理主義者が生まれている<ref>特に騒動終了後は、行き過ぎた臭芋叩きの弊害が恒心教内でも共有された</ref>。 | ||
他の両者の共通点として、いわゆる「枯れない油田」であるためにいつまでも炎上が続いて終わらないという点もある。しかし同じ「枯れない油田」であっても、淫夢事件においては淫夢の定義を常に広げ続ける傾向にあり、つまり淫夢民が侵略を続けることで油田を確保しているのに対し、恒心教では長谷川亮太と唐澤貴洋以外の外伝主人公においても、向こうからの「攻撃」がきっかけであることが大半であるなど、パッシブな油田確保を行っている。これは、恒心教の閉鎖性がより強く、クッキー☆の手法や「ホモと見るシリーズ」のようなことは許容されないためである(2015年は例外だったが)。 | 他の両者の共通点として、いわゆる「枯れない油田」であるためにいつまでも炎上が続いて終わらないという点もある。しかし同じ「枯れない油田」であっても、淫夢事件においては淫夢の定義を常に広げ続ける傾向にあり、つまり淫夢民が侵略を続けることで油田を確保しているのに対し、恒心教では長谷川亮太と唐澤貴洋以外の外伝主人公においても、向こうからの「攻撃」がきっかけであることが大半であるなど、パッシブな油田確保を行っている。これは、恒心教の閉鎖性がより強く、クッキー☆の手法や「ホモと見るシリーズ」のようなことは許容されないためである(2015年は例外だったが)。 | ||
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==== 長期化 ==== | ==== 長期化 ==== | ||
淫夢事件以前において、最も長期に亘って炎上したと考えられる事件は「古式若葉事件」、あるいは「[[スマイリーキクチ]] | 淫夢事件以前において、最も長期に亘って炎上したと考えられる事件は「古式若葉事件」、あるいは「[[スマイリーキクチ]]中傷被害事件」であるが、こちらは常に古式若葉並びにスマイリーキクチ個人を対象とした炎上事件であり、また第二波らしきものも観測はできるものの、第一波と規模は同等以下に抑えられた。そのため、時間こそ5年以上の長期に亘って炎上したものの、最終的には燃料がなくなり鎮火した。また、彼らは炎上の規模を広げることができなかったためか、炎上を文化に昇華することができなかった。 | ||
==== 気質 ==== | ==== 気質 ==== | ||
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恒心教の場合は、長谷川亮太への憎悪から始まっている、炎上らしい炎上である。しかし唐澤貴洋に対してはどちらかというと嘲笑が勝っていたところがあり、この二面性が憎悪ありきの炎上が陥る文化性の低さから逃れられた点となっている。 | 恒心教の場合は、長谷川亮太への憎悪から始まっている、炎上らしい炎上である。しかし唐澤貴洋に対してはどちらかというと嘲笑が勝っていたところがあり、この二面性が憎悪ありきの炎上が陥る文化性の低さから逃れられた点となっている。 | ||
事件の知名度・炎上の広汎性・複雑性においては、恒心教は実際のニュースに登場して知名度も高く、また騒動の相関も非常に複雑である。ただその知名度や人口では淫夢事件には及ばない。事件の歴史の長さ、各種二次創作の多さはもとより、「淫夢ファミリー」に入れられた登場人物数も、恒心教と比べてすら遥かに膨大である。 | |||
一方で犯罪性においては恒心教に軍配が上がる。淫夢事件においても、違法アップロードを始め、一生ネットの晒し者にする行為は広く行われているものの、恒心教のように[[カラッキング]]や[[爆破予告]]を始め、現実世界に重大な実害を与え得る嫌がらせは少ない<ref>もちろん、野獣ウイルスのように淫夢側にもそういった犯罪行為は存在する</ref>。そして淫夢民の場合はあくまで動画を見てニコニコしたいという人種であり、良心の呵責が恒心教徒よりも残っているため、後述する「糖質淫夢シリーズ」に嫌悪感を示す淫夢民も多いように、恒心教徒以上に炎上した側に対する反応も多様性に富んでいる。ただ、恒心教の場合は長谷川と唐澤がまさにそうであるように、炎上した側の過失が大きい事例が多い<ref>長谷川や唐澤、[[外伝三本糞]]などはその典型例であるといえよう</ref>ため、また規模も比較的小さいため団結しやすいというのも考慮する必要があるだろう。 | 一方で犯罪性においては恒心教に軍配が上がる。淫夢事件においても、違法アップロードを始め、一生ネットの晒し者にする行為は広く行われているものの、恒心教のように[[カラッキング]]や[[爆破予告]]を始め、現実世界に重大な実害を与え得る嫌がらせは少ない<ref>もちろん、野獣ウイルスのように淫夢側にもそういった犯罪行為は存在する</ref>。そして淫夢民の場合はあくまで動画を見てニコニコしたいという人種であり、良心の呵責が恒心教徒よりも残っているため、後述する「糖質淫夢シリーズ」に嫌悪感を示す淫夢民も多いように、恒心教徒以上に炎上した側に対する反応も多様性に富んでいる。ただ、恒心教の場合は長谷川と唐澤がまさにそうであるように、炎上した側の過失が大きい事例が多い<ref>長谷川や唐澤、[[外伝三本糞]]などはその典型例であるといえよう</ref>ため、また規模も比較的小さいため団結しやすいというのも考慮する必要があるだろう。 |