恒心文庫:龍虎の争い

本文

洋の精子はとても優れている
森の精子もとても優れている
ならばその二つの精子を混ぜ合わせると一体どうなるというのだろうか
どちらの精子がより優れた精子だというのか
卵子と結合する精子は億千万の中のたった一匹だ
最強の龍の精子と最強の虎の精子を闘わせたら一体どちらの精子が勝利するのだろうか
今ここに二人の男の種の優劣を決めるべく争いが始まった
審判に選ばれたのは懐妊王洋の息子貴洋である
まずは洋が種付けする、それに次いで森が種付けする
二人のミルクがブレンドされ、貴洋の腹の中で混ざり合う
あとは孕むのを待つだけだ
しかしその後十月十日が経過したが貴洋は一向に懐妊する気配が無い
一向に懐妊しない貴洋に痺れを切らした森はこのままではラチがあかないと第三者ではなく互いに種付けし合う事を提案
先に相手を出産させた方が勝者とルールを変更した
そして洋が森に森が洋に種付けを完了するとその日から洋のお腹はみるみる膨らむ
結果洋はその翌日には元気な赤ちゃんを出産した
今ここに白黒ハッキリ甲乙が決まった
闇の暗黒龍を照らし打ち負かしたのは聖なる白虎だとあと果てしなく後の神話では語り継がれている

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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