恒心文庫:民衆を絶頂に導く雌神

本文

勃起しない裕明にとって陰茎は無用の長物である。股間にぶら下がるそれはすでに萎びて体躯に見合わない小ささに退化してしまった。その代わりに屹立し力強く存在を主張するものが現れた、それは胸についた両方の乳首である。
ワイシャツの下に肌気をつけず屹立したそれを見せびらかせながら歩くのは堪らない快感だった、すれ違う人の冷たい視線が突き刺さるたびメスイキしてしまうくらいに。

裕明は思考を巡らせた、合法的に己の乳首を晒す方法はないのかと、本来晒すべきではない場所で晒すのが1番興奮するのでそういう状況を考えてくれと、外出していた小林を除いた八雲の面々を集めてミーティングを始めた。八雲の一同はみな知恵を絞り出すものの裕明が納得する答えを出せず、乱交でもしてスッキリするかと言う矢先に小林が画材を抱えて帰ってきた。
小林なら光明を見出せるやもと、裕明は一縷の望みを託し、俺が合法的に人前で乳首を屹立させる様をその辺の奴らに見せつける方法を考えてくれと問うたのだ。

この変態は仕事もせず何考えてるのかと内心思った小林だが上司である以上は従わなければならない。小林は、民衆を導く自由の女神
の格好をすれば良いのでは、と返事をした。
裕明はその場で画像検索し胸をはだけた女性が絵の中心にいるこの絵画を気に入り。
すぐさま同じ格好をして公園に繰り出した、もちろんその様を小林も随身しその様を絵筆に留める。
八雲の面々の青姦によりすっかり発展場として定着した公園で小林は絵筆を取る羽目になった。

胸をはだけた裕明とその周りに随う八雲の面々を素早い筆致でキャンバスにとどめていく。
相変わらず画題として何ら魅力もない裕明を描かせられる小林は、絵筆を走らせながら自分を解放してくれる自由の女神の顕現を内に望みながら一幅の絵を描きあげた。
裕明はこの絵に「民衆を絶頂に導く雌神」と名づけ八雲の応接室の目立つところに飾る事にした。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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