恒心文庫:ドキッ!男だらけの健康診断

本文

当院は所属弁護士が1人を除いてみんな男だという島根県の地名の名を冠したとある法律事務所と提携して定期健康診断を提供している。エリートの弁護士様達らしくオプションマシマシで法定検診を受けてくれてありがたいのだが検査の結果が出る度に我々は戦慄せざるを得ない。2人を除いて皆が性病に複数罹患している、淋病にクラミジアにHIVと
もはや坩堝とかしている。弁護士は医者と同じでモテるのだろうが些か遊びすぎではないかと思う。

また事務所の男共の殆どが慢性的な痔に悩まされている。とくに代表の男は切れ痔にイボ痔に痔ろうと複数の疾患を抱えている上に
肛門の筋肉が緩み縦割れである。顧客にんなことを言うのはアレなのは承知している、が言わせてもらいたい。検査のために手袋をして指を突っ込まないといけないのだが指を挿入すると吐息を漏らす、これがまた気持ち悪い。原因を聞くのだが辛いものはたまにしか食べないし、用を足す時便座に長時間座らないと言う。原因が掴めない、これはアレしかない、思い切って聞いてみた。「患者の方のプライバシーに踏み込みたくはないのですが原因究明のために聞かせてください、もちろん答えたくなければ結構です。貴方、男性経験おありですか?」
男は答えた「はい、あります。ここに来る前に5本ほどぶち込まれました。先生も指じゃなくて別なものをぶち込んでみますか?」
丁重にお断りした。

あそこの事務所の唯一、痔主でもなく性病にも罹患していない男が健診に来た折
ふと問診時に聞いてみたら
どうやら代表は所属弁護士達とその友人達とで日夜乱交しているらしい。そりゃ病気になるわなと思いつつも平常を装い問診を続けた、すると終わり側にその男が私に対してこう言った。「なんで男で僕だけ痔でもないし病気でもない理由を教えて差し上げましょうか?」
私は頷く。男は続けてこう答えた
「僕はそっちの嗜好がないことと絵画の腕を買われて入所したんです。代表と他の方の絡みを延々と書かされてます。代表が気に入ったらそれを事務所のどこかに飾るんです。
他には、たまに事務所に来る目の肥えた方々が気に入った絵を買うこともあります。」
踏み行っては行かない世界に足を踏み込みつつある気がしてその日の診察を終え。以来私はこの事務所の内情に首を突っ込むようなことはやめることにした。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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