恒心文庫:やーいお前の父ちゃん唐澤洋!

本文

自宅で寛いでいるときに微睡むのは格別である。たまさか微睡んでいる時、昔の記憶が夢と混ざり合い記憶なのか夢なのか曖昧になっていく。
ああ、思い出したくもないのに.......
小学校からの帰り道、他クラスの生徒が当職を揶揄する。
やーいお前の父ちゃん唐澤洋!
やーいお前の父ちゃん白モミアヒル口!
当職は何か言い返した記憶があるが夢であるためあまり正確な事は覚えていない。
やれやれ我ながらいかにもバカな小学生である。
クソガキの煽りに混ざって当職が揶揄される原因である男も何故か当職を揶揄する
やーいお前の父ちゃんでーす!!
父洋が短パンにタンクトップにランドセル背負って何故か他クラスの生徒と一緒に当職を揶揄するのだ。
あっちにいけー貴洋!と父洋とクラスメート達は当職に向かって算盤やら石を投げつけてくる。
こちらに向かって飛んでくる算盤はなかなかのスピードだ、きっと強肩なのだろう。
算盤が当職の顔に直撃したあたりで現実に引き戻された。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

リンク