恒心文庫:ふたりの愛ランド

本文

ここはプライベートビーチ。貴洋と洋以外誰もいない。一糸纏わぬ姿で戯れても、咎められることはない。
どこまでも続く青い空、広い海。自然と一体になったような感覚、たまらない。
ドンッと洋が貴洋を浜辺に押し倒し、馬乗りになった。
「おや?こんなところにナマコがいるぞ。どれ、味見してみるか。」
ジュルルルルルルルルルルルルル!!!!!! ジュポ!!ジュポ!!!!!!ジュブブブブブブ!!!!!!!!グッポ!!グッポ!!!
何人もの男を虜にしてきたぷっくらアヒル口マンコ。貴洋のナマコは一瞬でビンビンに硬くなる。
「塩味がきいていてとても美味い、こちらの口でも味あわせてくれ。」
みっしりと生い茂った磯をかき分け現れた洋のイソギンチャクが、餌を求めて開閉を繰り返す。貴洋は何もできず、ゆっくりと呑み込まれる自身のナマコをただ見つめるしかなかった。
何千本もの触手が絡みつき、ゆっくりと締め上げていく。全て呑み込むやいなや洋の腰が激しく上下し、強烈な快感が貴洋を襲う。赤黒いそこから出し入れされる様は、本当に食べられているのではと錯覚するほどグロテクスだったが、その異様な光景ももはや興奮のマテリアルにしかならない。
ここでナマコが反撃に出る。こんなに素早く動くナマコは見たことがない!下からガンガンと攻め立てると、イソギンチャクも負けじと締め付けを増し対抗する。
快楽の波が心臓を打ちつける。更なる刺激を求め、腰の動きは加速していく。
そしてついに、満潮を迎える。
「「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ドビュドビュドビュビュビュビュビュビュ!!!!!!ゴポポポドピュピュビュルルルルドビュビュゥビュビュゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」」
潮噴き岩から放たれた飛沫が二人を化粧し、夕陽がそれをキラキラと輝かせる。
波の音が静かに響いた。


洋は無事懐妊。しかし妊娠中も性交を繰り返し、無念の流産。その子を厚史334号と名付け海に流した。
厚史334号は暗い海の底で、魚たちの餌となり、やがて二人の元へと還ってくることだろう。
全ての生きとし生けるものに感謝。

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