サティアン
サティアン(Satyam)とは、オウム真理教の宗教施設の名称である。本来はサンスクリット語で「真理」の意。
概要
オウム真理教が山梨県旧上九一色村に建設した出家修行者向けの宗教施設の名称で、オウム事件以後一般にも広まった。内部では信者が居住するほか、サリンなどをガチで製造していた。 新興宗教が一般的に大げさな建物を立てたがるのに対して、サティアンは工場のような地味なデザインとなっている。
現尊師との関連
「麻原彰晃#旧尊師と現尊師」も参照。
唐澤貴洋の呼称が尊師として定着していくに連れ、唐澤貴洋に関連する建物がサティアンと呼ばれるようになった。
Google検索においてもサティアンのサジェストに「唐澤」が表示される(2016年4月17日現在)。
恒心教のサティアン
- 五反田サティアン - 五反田に所在した元祖サティアン。かつて恒心綜合法律事務所が入居していた賃貸ビル。
- 虎ノ門サティアン - 虎ノ門に所在。かつて法律事務所クロスが入居していた。オランダサティアン移転後は虎ノ門第一サティアンとも呼ばれる。
- オランダサティアン - 虎ノ門第二サティアンとも。オウム真理教のサティアンを遙かに凌ぐ厳重な警備の高級賃貸タワーマンション。なお教徒に警備を突破され7階に侵入された模様。
- 六本木サティアン - 現在の尊師の居城。
- ちばけんまサティアン - 松戸市に所在する個人宅。教徒によりミント、ワルナスビ農園化が試みられたり、後述のGoogleマップ改竄路線において朝鮮総連、空港、歯科医、とらのあな、ガソリンスタンド、マクドナルド、マッドシティ、スターバックス、税理士事務所などのテナントが入居していることにさせられた。
- 大泉サティアン - 疑惑恒居とされていたマンション。
- 大島サティアン - 尊師がかつて住んでいたマンション。
- 田園調布サティアン - 大田区に所在する唐澤貴洋の実家。現在は唐澤洋夫婦と河野沙季の表札が掲げられている。
- 田園調布第二サティアン - 田園調布サティアンの裏手にある、生前河野一英が住んでいたと思われる住宅。
- 田園調布第三サティアン - 尊師の祖母の住居(昭和45年時点)。
- 等々力サティアン - 尊師の伯父の住居。
- 南千束サティアン - 尊師の伯母にあたる菅谷英代の住居。
- 下田町サティアン - 尊師の祖父の住居。現在は別人が居住。
- 板橋第一サティアン - 長谷川亮太の親戚が経営する蕎麦屋。
- 板橋第二サティアン - 越後屋経営者が所有する集合住宅。長谷川亮太の潜伏疑惑場所の有力候補として特定された。
- 黒磯サティアン - 長谷川家の本籍地
この他に特定された包皮民や臭芋の住居がサティアンと呼ばれる事もある。フリー住所の項目も参照。
Googleマップ上の恒心教サティアン
詳細は「Google マップ」を参照。
イオンモールちばけんま路線の延長で、Googleマップ上において恒心教のサティアンが各地に勝手に設置された。
皇居や警視庁にオウム真理教を思わせる建物が設置されていることが大きく報道され、「恒心教」の文字が初めてテレビ進出を果たした。
- 松戸第一サティアン - ちばけんま
- 恒心教第3サティアン - 滋賀県彦根市金亀町1−1(彦根城)
- 恒心教第4サティアン - 兵庫県姫路市本町(姫路城)
- 恒心教第5サティアン - 大阪府大阪市中央区大阪城1−1(大阪城)
- 恒心教第6サティアン - 島根県松江市殿町1−5(松江城)
- 恒心教第7サティアン - 岐阜県岐阜市杉ケ洞24(岐阜城)
- 恒心教第8サティアン - 熊本県熊本市中央区本丸3−13(熊本城)
- 恒心教第9サティアン - 石川県金沢市丸の内1−1(金沢城公園)
- 恒心教第10サティアン - 宮城県仙台市宮城野区五輪1丁目3−7(仙台市歴史民俗資料館)
- 恒心教第11サティアン - 兵庫県淡路市生田田尻408
- 恒心教第12サティアン - 広島県広島市中区基町21−1(広島城)
- 恒心教出雲極限修行サティアン - 島根県出雲市大社町杵築東195(出雲大社)
- 恒心教警視庁サティアン - 東京都千代田区霞が関2−1−1(警視庁)
- 恒心教パリ総合サティアン - シャルリー・エブド本社
- 恒心教ベトナムサティアンハノイ支部 - 1 Nguyễn Tri Phương Điện Biên, Ba Đình VIETNAM
- 恒心教台湾サティアン - no 219 Lane 1, Section 2, Zhishan Road, Shilin District, Taipei City
- 恒心教総本山、オウム真理教皇居支部道場 - 皇居
- 恒心教を登録しまくるのはやめろ - 国会議事堂
- 恒心教後楽園支部 - 東京ドーム
- 恒心教創価学会支部 - 創価学会本部
- 恒心教サイバー部 - 五稜郭
- 恒心教富士山道場、サイバー支部富士道場 - 富士山
- 恒心教支部道場 - 首里城
- 恒心教核実験場 - 原爆ドーム
- 恒心教道場、唐沢貴洋記念館 - 名古屋城
- 恒心教聖音楽院 - 国立音楽院
- 恒心教モスクワ支部[1] - Bolshaya Gruzinskaya ulitsa, 3 Moscow RUSSIA
- 恒心教ウラジオストク支部 - pr. Ostryakova, 13 Vladivostok Primorsky Krai, RUSSIA
- 恒心教ノルウェー支部 - Gamle Oslo Oslo NORWAY
- 恒心教イスラエル支部
- 恒心教インド支部
- 恒心教オーストラリア支部
- 恒心教フランス支部
- 恒心教平壌支部 - 金日成競技場
- 恒心教シンガポール支部
- 恒心教ハイランド支部
オウム真理教のサティアン
主にオウム真理教の本拠地である上九一色村に点在し、番号が付された。 教団崩壊後に解体され現在は整備された公園と「慰霊碑」と書かれた石碑があるのみである。[2]
- 第1サティアン - 静岡県富士宮市に所在。教団の「富士山総本部道場」に隣接。
- 第2サティアン - 第一上九に所在。当初は麻原一家の住居で、後に教団「法皇官房」が置かれ、麻原の愛人ダーキニーが住むようになった。
- 第3サティアン - 第一上九に所在。作業場や物置として使用していた。
- 第4サティアン - 富士宮市の「富士山総本部道場」に隣接。教団「郵政省」と「MAT(マンガ・アニメ・チーム)」が置かれ、教団のビデオやオウム真理教のアニメを製作していた。
- 第5サティアン - 第一上九に所在。教団の印刷工場で、教団の印刷物を印刷していた。教団「法務省」も置かれていた。
- 第6サティアン - 第二上九に所在。一階部分が麻原一家の住居。逮捕当時、麻原彰晃が隠し部屋に隠れていた場所で有名。
- 第7サティアン - 第三上九に所在。いわゆるサリンプラント。日産2tのサリンを製造する予定だったが、果たせなかった。異臭騒動を引き起こし、サリン製造発覚の遠因となる。松本サリン事件・地下鉄サリン事件に使われたサリンは、第10サティアンのジーヴァカ棟(CMI棟)で作られた物。なおイオンモール路線の影響で、一時ディズニーランドのgoogleマップ上にアトラクションとして「どきどきサリンプラント」が設置されていた。
- 第8サティアン - 第四上九に所在。マハーポーシャのパソコン組立工場。
- 第9サティアン - 第五上九に所在。自動小銃密造工場。
- 第10サティアン - 第六上九に所在。出家信者の子弟の生活の場。ここのジーヴァカ棟には予備のサリンプラントが存在し、上記の通りここで作られたサリンが実際に事件に使用された。
- 第11サティアン - 第五上九に所在。自動小銃密造工場。
- 第12サティアン - 第四上九に所在。自動小銃密造工場。
註釈
- ↑ 余談だが、市内に勝手に恒心教サティアンを作られたロシアのモスクワには実際にオウム真理教の支部があり、同市では2015年10月21日までに、オウム真理教と称する宗教団体が治安当局に摘発されている。
- ↑ 拠点、上九一色村…「サティアン写真」で見えた素顔