恒心文庫:浴槽の2匹のメスネコ

2023年2月7日 (火) 17:34時点における>貴洋のホルマリン漬による版 (ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 今日も今日とて相変わらず小林は裕明を題材に一幅の絵画を書かされていた。 事務所の真ん中にバスタブとそれを覆うような赤いシルクの豪華なカーテンを用意し 舞台美術よろしく2人の男が素っ裸でバスタブに2人で入るのである。 小林から向かって右側に乳首をそそり立たせた山岡が浴槽の外側に手を出し弁護士バッジを指…」)
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本文

今日も今日とて相変わらず小林は裕明を題材に一幅の絵画を書かされていた。
事務所の真ん中にバスタブとそれを覆うような赤いシルクの豪華なカーテンを用意し
舞台美術よろしく2人の男が素っ裸でバスタブに2人で入るのである。
小林から向かって右側に乳首をそそり立たせた山岡が浴槽の外側に手を出し弁護士バッジを指先に摘んでいる。向かって左側には畔柳が配置され左指で卑猥にそそり立つ裕明の乳首を摘んでいる。
ルーブル美術館に所蔵されている「ガブリエル•デストレとその妹」
をオマージュした本作は山岡のだらしなく弛んだ腹をバスタブに入ることで上手く隠すことができ、萎びた男根よりも膨張率が高い乳首に否応なく鑑賞者の目線を集めることができる。これを題材に描けば代表の艶かしさをこれでもかと漂わせることになる傑作になると畔柳が強く主張しこの構図で小林が腕を振るうことが実現するに至ったのだ。

小林からすればバリネコのいい年下おっさんの裸、しかも乳首がやたら発達しておりオマケにそれがつままれている、という怖気を振るう絵画を書かされる、という嫌がらせを受けているに等しい。完成した絵をお披露目すると所員達は皆犬のように興奮し
次々と自慰を始め完成せたばかりの絵に白いものをぶっかけ始めた。それを見た山岡はこれでこの絵がもっとエロくなると満更でもない様子であった。
小林は今すぐにでも辞意を表明したい心持ちであったが、完成した作品は主人のものである。それをグッと堪えて今日も小林は絵筆を取るのだ。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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