恒心文庫:法律事務所S謹製蒲鉾

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本文

法律事務所Sでは必死の作業が行われていた。
12月のある日に、黒いもみあげの男が乱入して所属弁護士たちを脅し、以降ずっと作業が続けられているのである。
毎日、雑に捌かれ骨がついた状態のスケトウダラ、イワシ、その他白身魚が事務所に運ばれてくる。
全裸の太った中年男と太った老人がそれを食していく。
骨は箸で取り除いていると時間がかかるので、手で外している。場合によってはそのまま食べ、噛んで必死に咀嚼している。
味付けは、食塩である。中年男と老人は食塩を振りかけて必死になって魚を食べているのである。
ちょっとでも食べるペースが落ちると、監視している黒いもみあげの男が鞭を振り上げてくるので、必死になって彼らは魚を食す。
しばらくすると休憩時間となるが、黒いもみあげの男はおもむろに下半身を露出し、老人の尻の穴に一物を慣らさないまま挿入する。
老人は悲鳴を上げる。
彼はアナルセックスに強いようであるが、それでも慣らさないまま入れるのは辛いようで、絶叫を上げる。
黒いもみあげの男はテクニシャンのように見えるのだが、あえて激しく乱雑に挿入をしているようである。
そして黒いもみあげの男がすっきりした顔で一物を引き抜くと、出血したのか赤みがかった精液がドロリと床に垂れた。
しばらくして休憩は終わり、再び2人の男は魚を食べ始める。
そのうち2人とも様子がおかしくなる。黒いもみあげの男は2人を別々のおまるに誘導する。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
老人からは赤い練り物、中年男からは白い練り物が出てくる。
これらから丁寧にニラやコーンを取り除いた後、整形して蒸すと、正月を彩る紅白の蒲鉾となるのである。
工場で蒲鉾を作るときの骨抜き作業は意外に大変なため、製造装置自体に骨をとらせるという効率性のほか、
赤色を出すにあたって合成着色料を用いていない点が、法律事務所S謹製蒲鉾の良い点であり、引き合いは強いという。
正月の家庭に彩を添えるべく、法律事務所での作業は年内いっぱい続く。

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