恒心文庫:恒心謹製豆腐

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本文

「とうふ~とうふはいらんかね~」

あっお豆腐屋さんだ
丁度良いわ、今夜は湯豆腐にしよう
そう思い主婦は空のボウルを持ち外に出てフンドシ一丁でリヤカーを引く太った男に近づいた
「おひとつくださいな」「 はいナリ」
太った男がリヤカーのシートを取るとそこにはこれまた太った白いモミアゲをした初老の男がこれまたフンドシ一丁で正座して座っていた 何やら口をモグモグ咀嚼している
主婦からボウルを受け取ると男は初老の男にムチを打つ
初老の男はピクッと反応しフンドシを脱ぐとプルンとお尻をこちらに向ける
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
そして頰を赤らめながら小刻みに震え更に力む
するとお尻の穴からその男のモミアゲのように白い豆腐がニュルニュルと出てきた
太った男がそれをボウルに受け止める
真っ白い豆腐がみるみるボウルに盛られていく
それはまるで宝石の様だった
この豆腐の原材料には強いこだわりがある
大豆は落花生などで有名な千葉県の土壌が豊かな松戸市の六高台の大地で育った物を
ニガリは東京湾深海で素潜りの名人岩村氏(仮名)が採集したものを使用している
それを特殊体質の初老の男性の体内で混ぜ合わせるとおいしい豆腐が出来上がるのだ
市販の既製品とは違う良質な豆とニガリ以外一切の混ざり物が無い豆腐は香りも質感もまるで違う
主婦は大喜びで帰宅し食事の準備に取り掛かる
その日の家族の食卓は笑顔に包まれたそうな

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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