恒心文庫:使命

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本文

苦しんでいる子羊に対しM氏は寛大な処置を施す事にした
すなわち薬物を投与し不安や恐怖やトラウマを解消させるのだ
ネットで炎上したらしいキツネ顔の男に独自に開発した薬を注射してみると
男は非常に多幸福を感じた様だが、その後死んでしまった
しかしながら男は幸せそうな死に顔をしていた
この時M氏は自分に与えられた使命を理解した
死など1が0になるだけの事なのだ
その瞬間は永遠のモノであり、途轍もなく重要だ
まだまだこの世には苦しんでいる人々が存在する
私が、救わなければ────────


最近、街で謎の変死体が次々発見されている
どれも体内に薬剤を投与された形跡が有るらしい
しかし不思議ながら遺体はどれも幸せそうな表情をしており
もしかしたら薬で気持ち良く死ぬ事は幸福なのではないかと
完全に病んでしまった唐澤貴洋は掛かりつけの精神科の待合室でぼんやりと考えていたそうな

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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