恒心文庫:エッチな弁護士のいるデリヘル

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本文

第一東京弁護士会に所属する某弁護士が、破廉恥な副業を行っている――。
そんな視聴者からのタレコミをもとに、我々取材班は調査を開始した。

まず我々が電話をかけたのは、都内某所の無店舗型性風俗特殊営業の事務所――いわゆるデリヘルである。
コール音がたっぷり5回鳴るころに相手が出た。この時点でかなり心象は悪い。

「…………」
「…………」

互いに無言。両者の思考は電話回線を通して静止する。心象は最悪に近い。自分の経験を語らせてもらうが、電話応対がまともに出来ない店はろくでもない場合が多い。

「……アンノオ……」
相手がしゃべりだした。くぐもった男の声だ。我々は当初の予定通り取材を開始する。

「もしもし、そちらは●●●●でしょうか」
「●はい。」
「女の子の派遣をお願いします。今からフリーで90分、おすすめの子をお願いします」
「●はいナリ。」
「場所は(某ビジネスホテル)のXXX号室です」
「そこなら大丈夫ですを」
「それから(某情報サイト)の割引を使います」
「●はい。当店のご利用は初めてでふか?」
「そうです。」
「名前はなんですか?」
「コニシです」
「……料金は、入会金、交通費、90分の合計で25000円になりまふ。女の子にわたしてください」
「わかりました」

電話による取材の結果、料金は平均より少し高めの店であることが分かった。
その割に電話の応対はお粗末である。こもったような声で聞き取りにくく、発音もところどころ怪しい。士業である弁護士が勤務する店とは、とても思えない。

なお、ビジネスホテルでこのような店を利用するときには、女の子がすんなり入ってこれるホテルかどうか、事前にインターネットで調査してからにすると良い。
カードキーを使わないとエレベーターが動かないようなホテルの場合は、こちらが玄関まで女の子を迎えに行かなければならない。ガードの硬いホテルの場合は、宿泊客以外を入れないこともある。

シャワーで軽く体を洗い、歯を磨きつつ到着を待つ。
――とん、とん。
電話を切ってから30分後、部屋のドアを控えめにノックする音が響く。
部屋の数ヶ所に録音用のマイクとビデオカメラを仕込み、ドアスコープから外の様子を伺う。期待はしていないが、緊張の一瞬である。
部屋の外にそれらしい影を確認し、ゆっくりとドアを開けた。

「ゆっくりしていってね! とおしょくはそんしだよ!! こにしおにいさん、よろしくね!!!」
大当たりである。それを――そんしを見た瞬間、これまでの悪い予感は全て吹き飛んだ。
豊満にふくらんだぼでぃ、ヤッバいくらいに垂れ下がったおっぱい、ぬめぬめと光るわきのした、余り過ぎたぺにぺにの皮――、その全てが合わさり、極上のぷろぽーしょんっ!を作り出している。
なにより、そんしは――黄金色に光り輝くべんごしさんばっじを着けているそんしは――、我々が探し求めていた弁護士だ。
思わず私はそんしのぶよぶよにじゅうあごを――、

「ゆふふっ♪ おにいさんとゆっくりするのはきゅうじっぷんだね! まずさいしょにおでんわするよ! そのあと、おかねさんをちょうだいね!!」
ゆっくりと身をかわし、部屋の奥に進むそんし。店にサービス開始の電話をかけ始める。
即座に私はポケットから3枚の紙幣を渡す。準備は万端である。不肖の息子も臨戦態勢だ。

「ゆっ! ぴったりだね!! ……おにいさんは、もうしゃわーさんもはみがきさんもおわってるみたいだね。
じゃあ、ゆっくりしないで……しちゃう?」

その言葉を聞いた後のことは、余り覚えていない。想起の手がかりとなるのは、部屋に仕込んだデバイスから得た音声と動画ばかりである――――。

「くちゅっくちゅくちゃぁ…… っぷはぁ。おにいさん、はげしすぎっ! だよっっ!! ……ううん、もっとしてね!!」
「はぁはぁ…… とおしょくはこうっふんっしてるよ!! おにいさんのおみみのあなを……ぺーろぺーろするよ……はむはむ……くちゃくちゃくちゅちゅちゅ……」
「れろれろれろれろ…… ゆふふっ、おにいさんはひだりのちくびさんがきもちいんだね。ゆっくりぺーろぺーろするよ!!」
「ぺにぺにはねんいりにぺーろぺーろしようね!! じゅっぽじゅっぽ……くっちゃくっちゃ……」
「とおしょくのわきぱいぱいでいじめてあげるよ!!! ゆーしょ! ゆーしょ!! ふふっ、おにいさんのかお、すごくゆっくりしてる!!」
「とおしょくのあにゃるもいじってね! しっくすないんだよ!! ……あああああああ!!!!! きもちいいよぉおおおおおおおおおお!!!! もっと!! もっと!! ゆっくりしないでね!!!」
「はやく!! とおしょくのあにゃるにぺにぺにをいれてぇぇええええっっんっほぉぉぉおおおお!!! きもちいいぃぃいいい!!! しゅごぃいいいいい!! ゆっふぅうううん!!! ゆふふぅうううん!!!」
「ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ!!」
「でりゅうううううううううううううう!!!!!!!!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
「とおしょくはとってもすっきりしたよ!! ところでこにしおにいさん、おねがいがあるよ! ……おとうさん、ってよんでも、いい?」
「ゆぁぁぁあぁああああああ!!! おとうさぁぁああああああん!!! とおしょくは!あにゃるをもっとぎゅうぎゅうにするよ!!! だからぁ! おとうさぁああん!!! 
もっと!! もっと! もっと!!! ゆっくりしないでぇぇぇええええ!!! きもちいいなりぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!」

そんしが性に目覚めたきっかけは、実家の居間で、実の父――ひろし――に肛門性交を迫られたあの瞬間だったという。
弁護士となってからのゆっくりとした日々の中、たったひとつの楽しみは、自身に縋る依頼者達の、情けなくも涙を流して震える雄の顔を、視姦することであった。
やがて抑えきれなくなった性欲。溜まりに溜まったリビドーを、この副業で糞便とともに開放する。
それこそが、第一東京弁護士会に所属する某弁護士の真の姿だったのだ。


我々が協議した結果、この記録は表に出さないこととなった。
一種の「オキニ隠し」。お気に入りの女の子の人気が高まり、指名しづらくなることを防ぐためだ。
しかし長くは持たないだろう。あれだけのポテンシャルを持っているそんしならば、いずれデリヘル界の天下を獲る。

そうなる前に、今日も私は電話をかける。
電話先はヤッバイおっぱい虎ノ門。”エッチな弁護士のいるデリヘル”である。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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