恒心文庫:「弁護士に漢字教育を」炎上被害者語る

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本文

「殺害予告されてるよ、見てごらん」
知人からそう言われて初めて、唐澤貢洋さんは事態を把握した。
ネット掲示板は無数の「唐澤貢洋殺す」という書き込みで溢れていた。

唐澤貢洋(からさわみつひろ)さんが今の仕事を始めたのは7年前。
勤めていたペットショップを辞め、鳥類専門店「マハーポー社」を設立した。

だがその滑り出しは決して順調とはいえなかった。
誤って顧客に鳥インフルエンザワクチンを投与してしまったり、
オウムと間違えてサギやアホウドリを仕入れてしまうといったトラブルが相次いだ。
顧客からのクレームが絶える日はなかったという。

「だから私への殺害予告を見たとき、ああやっぱり、と思ったんです」
相次ぐトラブルに自分の無力感を痛感していた唐澤貢洋さん。
しかし無数の殺害予告を目にしたとき、かえってやる気が沸いてきたという。
「誹謗中傷されるのは私が無能なせい。だからもっと努力して、
 こんなことを言われないようになろうと思ったんです」
その後マハーポー社は、臥薪嘗胆の日々を経て、躍進。
今や都内を中心に複数の店舗を経営するほどに成長した。

そんな唐澤貢洋さんであるが、近頃、苦慮していることがあるという。
名前の似た『唐澤貴洋(からさわたかひろ)』弁護士のことだ。
「どうやら私への殺害予告を、自身に対するものと誤解しているようです」
と苦笑しながら語る。
確かに先日NHKで放送された番組『所さん!大変ですよ』において、
貢洋さんに対する殺害予告を、まるで自身のものであるかのように語っていた。
「確かに漢字一文字が違うだけ。だがよく読めば気づくはず。
 唐澤貴洋弁護士は作文のおかしいことが度々指摘されているが、
 そもそも漢字が満足に読めないのでは。
 法律の勉強よりもまず、弁護士に対して漢字教育を施すべき」
と司法改革に対して苦言を呈した。

ネット上での誹謗中傷をきっかけに成長した唐澤貢洋さん。
中傷したネット利用者に対しては
「訴える気など全くない。むしろ感謝している。
 あれは中傷ではなく叱咤激励。そのおかげで今の私がある」
と語る。一方で唐澤貴洋弁護士への誹謗中傷・殺害予告については
「死ぬまで叩く。死んでも叩く」
と、今後も意欲的に続けていく姿勢を見せた。

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