恒心文庫:KLSD

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本文

ネット状では有名な弁護士。Hの依頼を受けて散々な結果を招いた挙句、意味がわからない詩を書き自ら無能だという証を見せ付けた。
今、手元に持っているのがその弁護士の絵がかかれた吸い取り紙のようなものだ。
あるディープウェブのサイトで気になって買ってみたがどうも大量のエレガントな弁護士の顔があって口の中に入れたい気がしない圧倒的で不気味な紙だった。
捨てようかなと迷ったが10万も払って買ったのだからもったいなく感じたので、目をつぶってそれを全部口の中に入れた。
何も起こらない。幻覚剤というのは嘘だったんだなと思い10万円を溶かしたのを後悔しながらベッドで横になった。

その30分が経過した後だった。

気持ち悪くなり、重い体を起こし目をこすった後、あたりを見渡してみたら部屋の中の私物がすべてあの弁護士のシンボルマークに写っていた。
地面を見ると大量の弁護士の父親の顔が埋まってて「出りゅ!出りゅよ!」とイキ顔で叫んでいた。
状況が把握できない。こんな部屋に痛くなかったから部屋に出ると廊下は天井から白いどろどろとした液体が流れて行き場をふさごうとしている。
何の液体だろうと考える暇もなく急いでこの家から出ようと必死に足を運んだ。白いどろどろとした液体に踏むと生暖かい感触が足を包み込む。
気持ち悪かった。足を払い必死に玄関まで歩く。壁から大量の弁護士の顔が現れて「俺は君の20分後を見ている」と言われても無視して玄関まで歩いた。
ようやく厳寒までたどり着き、男性器の形になったドアノブを握り、握ったことのある弾力や体温を感じながらひねると当然扉は開いた。
外の景色はすべて弁護士の父親によって埋め尽くされていた。
電灯も一軒家も車も一般人も何もかもが弁護士の父親になっていて、あの幻覚剤を服用したことを凄く後悔した。
だが、ここで後悔してももう後の祭りだ。この世界を見てみようではないか。
そう思ってあたりを見渡して弁護士の父親まみれの世界を観光した。
うんこ座りをして後ろを向いている弁護士の父親の前に一般人と思しき弁護士の父親が前の人の背中を思いっきり押して膿がドピュドピュ!と出てきた後にうんこ座りの方のケツからオレンジ色のうんこをひねり出した。それを一般人と思しき方がそれを握りうんこの先端を頬張り飲み物を飲むように首を後ろに傾けた。
あれは自販機か。
巨大な弁護士の父親が仰向けでM字開脚をし、地面に伏せているやる気のない男性器の穴からザーメンまみれの弁護士が牛肉を焼くために使われる油のようなものを頬張りながら出てきた。
あれはファーストフード店か。

気がつくと辺りが真っ白になり、巨大な頭をした弁護士の父親の頭以外何もなかった。
巨大な頭の口の形は肛門みたいにヒクヒクと開いたり閉じたりしている。
思った。
入ればいいのかと。
肛門のような口を広げて中に入ってみると大腸の中にいるかのようだった。しかもヌメヌメしてて生ごみのようなにおいが花の中に進入してくる。引き返そうと思ったら運悪く足を滑らせてしまいそのまま大腸の中の奥深くまで滑っていった。
滑ってる先には巨大な弁護士が肛門を拡張させながらこっちのほうに巨大な男性器をこちらに向けて顔を赤らめている。

男性器の穴の中に入ったその先は、宇宙だった。
無限大に広がる惑星達はよく見たら弁護士の頭と弁護士の父親の頭でいっぱいだった。仲にはHの頭もあった。
その惑星はしばらくすると形を変え、男性器の形になったと思ったらミトコンドリアの形になった。そのミトコンドリアの形になったものは自分のほうに向かって突進してくる。
その一個が自分の中に入っていくとまばゆい光があたりを包み込み、すべてが真っ白になっていく。



気がつくと当職になってたナリ。
君たちも不思議な体験をこのKLSDで体験してみないナリか?

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