恒心文庫:3匹の子ブタ

2019年12月26日 (木) 14:29時点における>植物製造器による版 (ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 昔々、あるところにブタの家族が居ました。 お父さんブタ、お母さんブタ、そして3匹の子ブタたち。…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

本文

昔々、あるところにブタの家族が居ました。
お父さんブタ、お母さんブタ、そして3匹の子ブタたち。
(実はもう1匹ダチョウの子共もいたのですが、その話はまた今度にしましょう)
ちなみに子ブタは3匹ともホモでした。

家族は仲良く暮らしていましたが、あるとき、お父さんブタが懐妊してしまいました。
そこで3匹の子ブタたちは家を出て、それぞれ自分の家を建てることになりました。

「俺は五反田に家を建てるぞ。土地も安いし、何より周りに風俗店が多いのがいい」

そう言ったのは三男の豚本祥平。さすがはエロの祥平と呼ばれた男です。
祥平はさっそくアイオス五反田駅前を建てました。
ところがそれに目をつけたのが悪いオオカミでした。

「祥平くん、その建物をよこすモリ」

オオカミは日本公認会計士協会会長時代に築き上げたコネを利用し、
地上げ屋を雇って祥平に対する嫌がらせを開始。
祥平も民事介入暴力に強い弁護士だけあって果敢に抵抗しましたが、
ついに耐えきれなくなって土地と建物を手放すことになりました。
家を失った祥平はその日のうちに悪いオオカミにより拉致され、
三日三晩強姦され続けた挙げ句、性奴隷にされてしまいました。

次に家を建てたのは、頭脳派で知られる次男の豚岡裕明です。

「五反田なんて治安の良くない土地を選ぶからダメなんだ。
 僕は弁護士の聖地である虎ノ門に家を建てるぞ。これなら地上げ屋も早々手出しできまい」

そう言うと裕明は路地裏の一角にピュア虎ノ門を建てました。
アイオス五反田よりずっと小さな家ですが、周りは法律事務所だらけ。
ついでに国営セコムの巡回もあります。これでは悪いオオカミもお手上げです。

しかしオオカミは裕明よりも一枚上手でした。
オオカミはインターネット上の掲示板に、裕明と長男の貴洋が恋人同士であるという噂を流しました。
すると嫉妬のあまり怒り狂ったうじスレ民がピュア虎ノ門に突入。
裕明は三日三晩強姦され続けた挙げ句、性奴隷にされてしまいました。

二人の失敗を目の当たりにした長男の豚澤貴洋。
兄弟の中で一番頭が唐澤な貴洋でしたが、この時ばかりは素晴らしいアイディアを思いつきます。

「二人とも安全性に対する意識が低かったのは(間)明白。
 当職は当職の安全のために万全の体制を備えた難攻不落の要塞を当職が築くナリ」

貴洋はオランダヒルズを建てました。
3重のオートロックに加え監視カメラも24時間稼働。おまけに警備員常駐です。
なるほど、これなら地上げ屋はもちろんうじスレ民さえ手が出せません。

ところがどうしたことでしょう、オランダヒルズを訪れた悪いオオカミはオートロックを難なく突破。
監視カメラを気にする様子もなく、ついに貴洋の住む部屋までやってきました。

「よくやってくれたナリ。これで邪魔な弟たちも消え、洋の遺産は当職のものになるナリ」

なんと貴洋と悪いオオカミはグルだったのです!
オオカミはその整った笑顔をわずかに歪ませながら答えました。

「こちらこそ協力に感謝しているモリ。
 お礼と言ってはなんだが、東京湾ディナークルーズに来ないモリか?」

こうして莫大な資産の相続権を手にした貴洋でしたが、弟たちを裏切った罪悪感に苦しめられたのか
ディナークルーズの途中で東京湾に身投げして死んでしまったモリ。
オランダヒルズは貴洋の遺言通りオオカミの手に渡り、
所有者の名を冠して森タワーと呼ばれるようになったモリ。
ところでキミもあわれな子ブタたちと同じ運命を辿りたいモリ?

リンク