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恒心文庫:肉食系女子と捕食者の戯れ

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

「六実ちゃん!付き合って欲しいんだ!」

見るからに純朴そうな同級生の愛の告白。
ペニスの細そうな彼の顔を見て、つまらない、と内心で吐き捨て、偽りの笑顔を作った。

「悪いんだけど」

そう言うと彼の顔は曇り、

「今はまだ恋愛とか考えられないから」

目の前に「絶望」という絵画が出来上がり、

「ごめんなさい」

崩れ落ちた。



「ごめん、待たせた?」

長身、スーツ、大人の風格。
そんな人が颯爽とやってくる。
待ち合わせの時間の五分前、私の肉ディルド四号が現れた。

私はこれから、この男とセックスをするのだ。
愛のない営み、刹那の快楽。
恋愛を知らない私がそういう行為を行う。それは異常なのか?

そんなことより、セックスがしたかった。
だからこれでいい。

私とその男は、煌びやかな建物へと入ってゆく。男のズボンの盛り上がりが見える。
この男は激しいセックスが好み。そして私はそんなセックスも好き。
思わず笑みが零れた。



別の日。

「イくンゴ!イくンゴよ!!!」

男の顔は見えない。彼は私に頭を埋めている。

「私もイくっ!一緒にイこ?」

だらしない嬌声を放ちながら、私たちは果てた。
ぬるりと男が抜け落ちる。その刺激にびくりと腰が動く。

「六実…よかったンゴ…」

「私も…」

嘘ではない。この男のソレは太い。実際気持ちいいのだ。
例え乱暴で幼稚なセックスであっても、ソレが太ければ話は違う。

この太さで肉ディルド四号みたいな紳士的なセックスだったらなあ…と夢想していると、思わず力が抜け、膣から精液が垂れる。

「六実…エロい女ンゴね…イツボのじいさんに紹介して貰って良かったンゴ…」

人の現役肉ディルド一号をじいさん呼ばわりしながら、男は気持ち悪い笑みを浮かべる。頭の血管が脈打つ。気味の悪いこの肉ディルド二号を虐めてやろうという気持ちが芽生える。

「今日は終わり。はい三百円」

ちえ、と舌打ちして、男は硬貨を膣にねじ込む。あとはさっさと帰り支度をして、帰るだけ。

「じゃあね、亮太くん」

チャリン、と膣内の硬貨が音を立てる。
そういえば熊除けの鈴というものがあるが、人間の肉を食べたい熊に対しては逆効果だという。

その音色に誘われてやってくる獣もいる、ということだ。

「あれ六実ちゃん、今から帰るナリか?当職と遊ばないナリ?」



男のセックスは凄かった。
淡々と流れる時間を感じさせないテクニック。
ペニスはマイクロであり挿入感はないものの、その性技は素晴らしい。

私の全てを知り尽くした男。
私の快感を掘り起こしてくれる人。
超越神力というらしい。全身の毛穴が開く、快感が流入してくる。

声にならない声を上げ、私は身を震わせた。頭の中はすでに真っ白で、気持ちいいとしか考えられない。

身体が跳ねる、愛液が吹き出る。

「もうイったナリ?淫乱ナリね」

それでも男は愛撫をやめない。
気が狂ってしまいそうな私。
平然とマイクロペニスを打ち込む彼。

ああ、と私は懺悔する。
かつては彼を肉ディルド三号として扱ってしまっていた。本当に申し訳ないと思った。
真の女の喜びを与えてくれるこの人に感謝。

またイく、と思う間に既にイっている。
これが超越神力である。恐ろしい。
私はその快感に耐えきれず失禁する。
しかし彼はやめない。
ペニスを膣に擦り付けてくる。

これでいいのか?私は異常か?
もう何も考えられない。
頭の中は快楽で染まりきっている。
だからこれでいいのだろう。

私の声無き声だけが、虎ノ門に響いていた。


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