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恒心文庫:引っ越し早々の一大事

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

「抜けなくなってしまったナリよ……」
タカヒロのアナルには東京タワーがずっぽりと刺さっていた。
今はもう自立式鉄塔の高さ日本一はスカイツリーに譲りはしたものの、
なおも東京のシンボルとして港区芝公園に堂々とそびえる高さ333メートルの鉄塔が、
タカヒロのアナルに飲み込まれていた。
「展望台のところが『かえし』になってカラさんの直腸に引っかかっているみたいですね」
ヒロアキが呆れた顔をしながら、それでも冷静にタカヒロのアナルを見つめている。
抜こうと東京タワーを掴み引っ張るとタカヒロが悲鳴を上げる。
「やめるナリ!さけちゃうナリよ!」
引っ張るとかろうじてアナルから出てくる大展望台には、心配そうに外を見つめる観光客の姿が確認できる。
「しかしカラさん、一体どうして東京タワーなんか挿れたんですか?」
ヒロアキはなぜこのような事態になったのかを疑問に思いタカヒロに尋ねた。
「引っ越しをすませ窓の外を見ると東京タワーが見えたナリ。それでつい……ナリ」
ヒロアキは大きくため息をついた。
「先っぽだけで我慢するべきでしたね」
「そんなこと誰でも言えるナリ。当職だって今のこの状況みれば『先っぽだけで我慢するべきだったナリ』と言えるナリ。
でも、挿れる前じゃそんなことわからないナリ。実際に挿れてしまった後だからグダグダ言えるナリよ」
「そんな口のきき方をするならこうしますよ」
そういうとヒロアキは東京タワーを掴みぐりぐりと回転する。タカヒロは耳をつんざくような悲鳴をあげる。
「わかりましたか?口ごたえをしないこと」
「わ、わかったナリィ……」
「にしてもどうしたものですかね」
ヒロアキはちらっとタカヒロの横に目をやる。そこにも全裸の老人が股を広げて寝転がっていた。
「ヒロシさんが僕達の今いる新しいビルをアナルに突っ込んでしまい抜けなくなった。こっちも解決しないと」
ヒロアキはヒロシのアナルに埋まるオランダヒルズをつまむ。あるフロアを覗くと、ヒロシのアナルに埋まるオランダヒルズをつまみそれを覗く自分の姿が確認できる。
「やさしく頼むぞ」
「そっちより当職のほうをはやく抜くナリ!」
「はあ……まったく、引っ越し早々こんなことが起こるなんて」
引っ越し早々抱えたトラブルに頭を抱えたヒロアキのため息が、虚空に消えた。

(終了)

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