恒心文庫:伊藤隆星くん(21)の日常生活 〜あの世旅行編〜

2022年9月10日 (土) 21:49時点における>カメムシによる版 (→‎リンク)

本文

彼の名前は伊藤隆星(いとう りゅうせい)。サイバー大学に通う大学生です。

伊藤隆星くんは四六時中家にこもってマスターベーションに励んでいますが、ついにそんな日々も終わりを迎えるようです。

今回は、そんな伊藤隆星くんの旅行についていくことにしましょう。

伊藤隆星くんは今日もマスターベーションに励んでいます。マスターベーションのおかずは毎日インターネットでせっせと収集した児童ポルノ。

もちろんそうした違法なデータは簡単に入手することは出来ませんが、伊藤隆星くんはダークウェブという特別なソフトウェアでしか見ることの出来ないところから仕入れています。

あどけない顔つきの、明らかに第二次性徴期を迎えていないであろう女児が男性のペニスで激しく犯される様子がパソコンの画面に写っています。

伊藤隆星くんは女児に自身のペニスを挿入する妄想をしながら力強く手を動かしています。


「ハッ、ハッ、かわいいンゴ…… かわいいンゴ……」

マスターベーションをするとき必ず着用する女性用のスクール水着。

何回も精液を浴びて尋常ではない悪臭を放つようになったそれを着ながら、必死にマスターベーションをする伊藤隆星くん。

ペニスが膨らみ、射精感を感じた次の瞬間です。


「アッ、イクッ!イ、ウッッ!!」

なんと伊藤隆星くん、そのまま倒れ込んでしまいました。いわゆる腹上死(テクノブレイク)です。

腹上死なぞ実際には起こり得ない、というのが専門家の共通見解です。確かに正常な男性ならマスターベーションやセックスをしすぎてもペニスが痛くなる程度で、命に関わることはまずありません。

しかし、伊藤隆星くんは何年も家に引きこもってジャンクフードを食べ続ける生活を送っていました。

彼の血管は運動不足と高糖質高脂質の歪んだ食生活によってダメージを受け続け、動脈硬化が起こっていたのです。

さらに27.83回という常人離れした連続マスターベーションを行っていたために血圧と脈拍が急上昇。

血管は自身の血液の圧迫に耐えきれず、ついに血管が破けてしまったのでした。

??「君、君。確か伊藤隆星くんだったかな。」

自分を呼びかける声がして目を覚ました伊藤隆星くん、しかしそこは自室でも病院でもありません。


「ワ、ワイはどうなったンゴ?」

??「ここ死後の世界。これから天国行きか地獄行きか決めるからあそこ並んで。」

伊藤隆星くんはあの時に一体何があったのか懸命に思い出そうとしますが、どうにも思い出せません。

ここがどこなのかも分からない伊藤隆星くんですが、周りの人が列に並ぶのを見てそれに従います。

赤ん坊から老人まで、様々な人が並んでいます。作業着を着た人もいれば、患者服を着た人もいます。

天国行きか、地獄行きか。伊藤隆星くんは審判を待っています。

ふと周りを見渡すと、皆伊藤隆星くんの方を見て怪訝な顔をしています。

不思議に思って自分の姿を見た伊藤隆星くん、これ以上ない屈辱を味わうこととなってしまいました。


??「なんであの人、見るからに男性なのに女性用のスクール水着着てるの?」

??「あそこからとてつもない悪臭がする…… まさか」

どうやら死後の世界の服装は、死んだ瞬間のものになっているようです。

周りの人達は皆伊藤隆星くんの方を見てあれこれ耳打ちし合っています。

結局伊藤隆星くんは耳まで真っ赤にして、その場で縮こまってしまいました。そんなに恥ずかしいなら、はじめから着なければ良かったですね。

伊藤くんの番が近づきます。ふと前の方を見ると、先に審判されている人達の会話が聞こえてきました。


審判「お前は何度も盗みを繰り返し、途中で人殺しすら厭わなかった。擁護のしようがない、地獄行きだ。」

審判の判決の声が聞こえた直後、地獄行きを宣告された男は大泣きしながら暴れだします。

しかしどこからか大きなツノを2本生やした、さながら物語の中の悪魔のような見た目をした者たちがやって来て、無理やり男を連れ去っていきました。

この一部始終に伊藤隆星くんは思わず身を震わせます。しかし審判の順番はもうすぐです。


ついに伊藤隆星くんの番がやって来ました。審判は伊藤隆星くんの生前の行いを眺めます。

審判「名、伊藤隆星。お前は生前………ヴォエ!!(嘔吐)」


なんと審判、伊藤隆星くんの行いを見るやいなやそのあまりの絶望的な汚さに嘔吐してしまいます。

確かにいい年こいた成人男性が部屋にこもって児童ポルノを見ながらマスターベーションしている様子を見させられるのですから、嘔吐してしまうも仕方ないでしょう。

審判は必死に伊藤隆星くんの行いから目をそむけ、気持ちを落ち着かせます。

審判が嘔吐するほどの悪行とは何なのか、伊藤隆星くんの背後では審判の様子ををどうにか盗み聞こうと野次馬が集まり始めてしまいました。

あいつは一体何をしでかした、まさかあいつはとんでもない事件の犯人なのか……

人々の好奇の視線に晒され、伊藤隆星くんは逃げ出したい思いでいっぱいです。

どうにか平静を取り戻した審判は判決を言い渡します。

審判「えー、伊藤隆星。地獄行き。」


地獄行きを宣告され眼の前が真っ暗になり、その場に立ち尽くす伊藤隆星くん。しかしここで予想外の出来事が起こります。

??「頼む、こんな奴地獄に連れて行きたくない!」


なんと先程強盗殺人犯を地獄に送った悪魔たちが、揃って土下座しています。

頭を地につけたまま、悪魔たちは続けます。


??「こんな汚い奴に地獄に来られたらむしろ地獄が汚れてしまう」

??「こんな奴触りたくもない、まだ強姦魔の方がましだ」

??「頼む、一生の頼みだ、こいつは地獄に持ってくるな」


悪魔たちは皆顔に涙を浮かばせながら頭をこすり付けています。

まさかの地獄からの出入り禁止に驚きを通り越し呆れてしまう伊藤隆星くんと野次馬たち。

しかし天国に送るわけにも行かず、悩んだ審判はため息をつきながら判決を訂正します。

審判「仕方ない、君は現世に戻りなさい。本来はまだ死ぬべきでない真の善人にのみ言い渡すものなのだがな…」


伊藤隆星くん、なんと生き返られることになりました。

この判決は数十、数百年に一度にしか行われません。伊藤隆星くんはラッキーですね。

伊藤隆星くんは病院のベッドの上でゆっくりと視界を取り戻します。しばらくすると医師がやって来て、あの時の事を詳しくきかされました。

脳の血管が破けてしまっていたこと、何度も死線をさまよったこと、いつもは大音量の喘ぎ声が聞こえて来るのにやけに静かな事を疑問に思った配達業者の通報があと数分遅かったら助からなかったこと……

何はともあれ生き延びたことを喜ぶ伊藤隆星くん。しかしその喜びも病室に入ってきた男によって打ち砕かれることになります。


警察「伊藤隆星だな。児童ポルノ禁止法違反で逮捕する。」


マスターベーションの最中で気を失ってしまった伊藤隆星くん。

通報で駆けつけた救急隊が目にしたのは、女性用スクール水着を着たまま昏倒する青年と、パソコンの大画面に写る児童ポルノ。

その場で警察に通報されていたので、伊藤隆星くんが目を覚ました頃、既にパソコンの中身は全て調べつくされた後でした。


今まで集めた児童ポルノコレクションを押収され、警察に性癖を開示してしまった伊藤隆星くん。

生き返ったことを後悔しますがもう後の祭りです。

伊藤隆星くんは、今日も留置所で冷たい夜を過ごします。

この作品について

カラッキングされたサーバー上に投稿された。ここでは本文のみを掲載するが、実際のサイトではショッキングな画像が左右に移動している。

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