恒心文庫:セクロス
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本文
色情症には一人の人間と性を追究するタイプと、不特定多数と関係を結ぶタイプがあって、俺は間違いなく後者だ。一度寝た人間とは二度と寝ない。情なんて湧かない。俺は穴にハメてるだけだから。
というわけでクロスに参画初日、手始めに唐澤とかいうデブのケツにハメてみたら脂肪の圧力で非常に具合が良かった。こいつはネットもアナルもどっちも弱い。
フェラの腕前もプロ級で、後から知ったがこれは自分の父親と濃密なセックスを繰り返して身につけたものらしい。唾液をたっぷり含ませながらじゅぽじゅぽいやらしくしゃぶってくれた。鏡の前でやってみたら脂肪がぶるんぶるん揺れるさまが見えてエロい。
終わったあとラブホで唐澤が「当職の超越神力はどうだったナリか……?」とか聞いてきたが、赤らんだ頬と上目遣いがなんかキモかったし意味不明だったので無視した。
次の日は大学の先輩である山岡に目をつけた。彼を後ろから抱いて尻を撫でたら物凄い勢いでブチギレられたが彼は押しに弱いらしく、一週間もかかってようやく一発やることができた。苦労して手に入れた穴はそのぶんだけ気持ちがいい。後ろから乳首を抓ってやったらアッアッと女のような声をあげ、ハメてる最中はドライでイキっぱなしだった。山岡は夢見るような目で「また僕を抱いてくれないか」って言ってきたけど殴って分からせた。俺は一回やったやつには興味ない。
その筈だった。
俺は今クロスで毎日3Pをしている。二人のケツが忘れられなかったからだ。突き出されたケツに交互にハメながら恍惚とする。
仕事はしてない。俺は忙しい。
挿絵
リンク
- 初出 - デリュケー セクロス(魚拓)
恒心文庫