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仏教系カルトであり、また恒心教の派生元でもある[[オウム真理教]] | 仏教系カルトであり、また恒心教の派生元でもある[[オウム真理教]]では、「[[尊師|グル]](麻原彰晃[[旧尊師]])への絶対的帰依」を意味しており、その教義内容は'''「帰依や救済のためならば暴力行為も許される」'''というものであった。 | ||
旧尊師は1988年にインドで{{wpl|カール・リンポチェ}}に[[謁見]]しており、その際に彼から説かれた「ヴァジラヤーナ」という教えを<s>都合良く</s>自分なりに解釈した結果、上述の様な教義が生まれたとされている。 | 旧尊師は1988年にインドで{{wpl|カール・リンポチェ}}に[[謁見]]しており、その際に彼から説かれた「ヴァジラヤーナ」という教えを<s>都合良く</s>自分なりに解釈した結果、上述の様な教義が生まれたとされている。 | ||
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*'''[[ポア]]''' - チベット仏教において「魂を移し替え高い次元に転生させる行為」を示す言葉であるが、旧尊師がそれを'''「[[悪芋|悪いもの]]が地獄に落ちる[[カルマ]]を積む前に魂の移し替え(=殺害)をしたほうがいい」''' | 旧尊師は「ヴァジラヤーナ」と共に以下の宗教用語を用いて、教団の過激化を煽ったり、一時的な穏健路線を実行したりした。 | ||
*'''[[ポア]]''' - チベット仏教において「魂を移し替え高い次元に転生させる行為」を示す言葉であるが、旧尊師がそれを'''「[[悪芋|悪いもの]]が地獄に落ちる[[カルマ]]を積む前に魂の移し替え(=殺害)をしたほうがいい」'''と解釈した結果、オウムにおいては'''「殺人」'''の隠語に変貌した。 | |||
*'''{{wpl|ハルマゲドン}}''' - [[キリスト教]]で説かれている最終戦争、もとい終末論。「'''アルマゲドン'''」とも言う。旧尊師は「ハルマゲドンが到来する」などと説いて、{{wpl|オウム真理教の兵器|教団の武装化}}を進めていた。 | *'''{{wpl|ハルマゲドン}}''' - [[キリスト教]]で説かれている最終戦争、もとい終末論。「'''アルマゲドン'''」とも言う。旧尊師は「ハルマゲドンが到来する」などと説いて、{{wpl|オウム真理教の兵器|教団の武装化}}を進めていた。 | ||
*'''{{wpl|大乗仏教|マハーヤーナ}}''' - | *'''{{wpl|大乗仏教|マハーヤーナ}}''' - サンスクリットの仏教用語<span lang="sa">མ་ཧཱ་ཡཱ་ན།(Mahāyāna)</span>のことで、漢語では'''大乗'''(だいじょう)と書く。オウムでは「[[愛され路線]]、[[タレント化路線]]」という意味合いで使用、実行された<ref>1990年~1992年に、[[唐澤貴洋Wiki:チラシの裏/坂本堤|坂本弁護士殺害]]疑惑や{{wpl|オウム真理教国土利用計画法違反事件|国土法違反事件}}による[[炎上]]を受け、メディアに出演しまくりイロモノアピールするという「マハーヤーナ路線」を実行し、ある程度鎮火に成功した</ref>。 | ||
*'''{{wpl|小乗|ヒナヤーナ}}''' - サンスクリットの仏教用語<span lang="sa">ཧཱི་ན་ཡཱ་ན།(Hīnayāna)</span>のことで、漢語では'''小乗'''(しょうじょう)と書く<ref>元は大乗仏教から見た上座部仏教(テーラヴァーダ、巴: <span lang="pi">ථෙරවාද Theravāda</span>、梵: <span lang="sa">སྠ་བི་ར་བཱ་ད། Sthaviravāda</span>、蔵: <span lang="bo">གནས་བརྟན་སྡེ་པ། gans brtan sde pa</span>)に対する蔑称</ref>。オウムでは外界とは離れて、自己の浄化・完成を目指す道であり、すべての修行の土台であるとされる。 | |||
*'''タントラヤーナ''' - サンスクリットの仏教用語<span lang="sa">ཏནྟྲ་ཡཱ་ན།(Tantrayāna)</span>はヴァジラヤーナの別名でもある。仏教では「{{wpl|無上瑜伽タントラ}}」の名の下、性的行為を堂々と行う教義もあった。オウムでは初期の房中術修行を指したり、[[ダーキニー|旧尊師の漁色三昧]]の言い訳に使われたりした。ヴァジラヤーナと合わせて「タントラ・ヴァジラヤーナ」ともされる。 | |||
==恒心との関係== | ==恒心との関係== | ||
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前述の通り、恒心教においてはオウム真理教と同様に「暴力肯定、武力行使」の意味合いで使われることが多い。 | |||
その例として、度を超した[[臭芋]]や[[包皮民]]に対する[[悪芋]]行為が「[[カルマ]]落とし」「ヴァジラヤーナの実践」と称される。 | その例として、度を超した[[臭芋]]や[[包皮民]]に対する[[悪芋]]行為が「[[カルマ]]落とし」「ヴァジラヤーナの実践」と称される。 | ||
===尊師とヴァジラヤーナ=== | |||
小学校時代の[[唐澤貴洋]]は弟の[[唐澤厚史]]を守って戦ったこともあり、「ヤバイ兄ちゃん」と呼ばれていたという<ref>『炎上弁護士』p.49</ref>。[[唐澤貴洋の発言一覧/note#はじまりの日|2023年1月のnote]]でも「お人良しすぎて、なめられてしまい、'''暴力によって一人一人に向き合って行ったら友達が0人になった'''」と、学生時代は暴力を使って人と向き合っていたと供述している。[[昨日友達を7人も泊めたンゴwwwwwwwwwww|友達が0人になった]]ことをいかにも武勇伝かのように語っているが、<s>語り主の日本語が下手なせいで</s>それが貴洋自身のことなのか厚史のことなのかは不明。更には「子供のころは、そういうやつ(弱い者いじめしているやつ)に'''過呼吸になるくらい制裁を加えたりしてた'''。さすがに今は弁護士だから、そこはしないけど。でもな、'''その気持ちは今も変わらない'''んだよな。<ref>{{Archive|https://twitter.com/CallinShow/status/1625110029086121984|https://archive.md/9y145|2023年2月13日のツイート}}</ref>」と、心の中では今でも弱い者いじめをしているやつには過呼吸になるくらい制裁を加えたいとお気持ち表明している。 | |||
国家による武力行使<ref>{{wpl|金正恩|北尊師}}の[[核兵器]]や{{wpl|ウラジーミル・プーチン|露尊師}}の{{wpl|2022年ロシアのウクライナ侵攻|ウクライナ侵攻}}など</ref> | また、唐澤貴洋は大人になってからも「[[世界の終わりも大好きです!]]」「[[唐澤貴洋の発言一覧/Twitter#5月24日_2|もう終わりにしよう。こんな殺伐とした世界。]]」と[[ツイッタハァ]]上で呟いたことがあり、[[教徒]]からは案の定「終末論」「ヴァジラヤーナ」と揶揄された。 | ||
特に2022年後半より唐澤貴洋はTwitter上で[[エクシア]]の<s>粘着</s>[[事実追求]]に明け暮れるようになり、凄惨な修羅絵<ref>{{CallinShowLink|https://twitter.com/CallinShow/status/1605969078031888385|https://archive.md/O5dco}}</ref><ref>{{CallinShowLink|https://twitter.com/CallinShow/status/1606256391672320000|https://archive.md/6t8hF}}</ref>をツイートする、エクシアの関係者に対して「ちゃんと反省しないやつには鉄拳制裁しかない<ref>{{CallinShowLink|https://twitter.com/CallinShow/status/1604095502932250624|https://archive.md/ZmonJ}}</ref>」「全て焼き尽くしてやる<ref>{{CallinShowLink|https://twitter.com/CallinShow/status/1606252849880408064|https://archive.md/1C5eK}}</ref>」「フルスイングでやってやる<ref>{{CallinShowLink|https://twitter.com/CallinShow/status/1609494966321164295|https://archive.md/8AVNF}}</ref>」などのおよそ現代に生きる法律家とは思えない暴力を肯定するような発言を繰り返しており、これも教徒からはヴァジラヤーナの実践と捉えられている。 | |||
===預言者とヴァジラヤーナ=== | |||
一方で[[長谷川亮太]]は'''「[[長谷川亮太の書き込み#ただし暴力はNG|ただし暴力はNG]]」'''と、(掲示板での)対話による応対を第一に考えていたようであり、<s>預言者の教え通り</s>恒心教徒にも原則「暴力はNGの精神」が受け継がれている。 | |||
===その他=== | |||
国家による武力行使<ref>{{wpl|金正恩|北尊師}}の[[核兵器]]や{{wpl|ウラジーミル・プーチン|露尊師}}の{{wpl|2022年ロシアのウクライナ侵攻|ウクライナ侵攻}}など</ref>が「ヴァジラヤーナ路線」と揶揄されることもある。ただし、これらの用法は政治的な要素が強くなるため、恒心教では忌避する声も強い。 | |||
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== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
* | *{{Archive|http://www.bekkoame.ne.jp/i/sinzinrui/vkyogaku.htm|https://archive.vn/dMMTR|ヴァジラヤーナコース教学システム}} | ||
*{{wpl|オウム真理教事件}} - 旧尊師が実践したヴァジラヤーナの数々 | |||
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2024年9月3日 (火) 19:39時点における最新版
ヴァジラヤーナとは、サンスクリットの仏教用語བཛྲ་ཡཱ་ན།(Vajrayāna)のことである。
概要
元来の意味
密教徒が自らの密教を自称する言葉で、漢語では金剛乗(こんごうじょう)と書く。
བཛྲ། (vajra)はパーリ語ではවජිර (vajira)、日本語ではヴァジュラなどとも表記され、近年では後述するオウムのイメージを避けるため「ヴァジラ」表記は少ない。
オウム真理教において
仏教系カルトであり、また恒心教の派生元でもあるオウム真理教では、「グル(麻原彰晃旧尊師)への絶対的帰依」を意味しており、その教義内容は「帰依や救済のためならば暴力行為も許される」というものであった。
旧尊師は1988年にインドでカール・リンポチェに謁見しており、その際に彼から説かれた「ヴァジラヤーナ」という教えを都合良く自分なりに解釈した結果、上述の様な教義が生まれたとされている。
その後も旧尊師は在家信者死亡事件を皮切りに「ヴァジラヤーナの実践」と称して数々の刑事事件を引き起こし、最終的に地下鉄サリン事件で幹部もろとも逮捕され、裁判の後に死刑に処されるのであった。
今日における意味合い
以上のような旧尊師の言動の影響で、今日の世間(特に「オウマー」を中心としたネット圏)では「暴力肯定、武力行使」という、元来とはかけ離れた意味合いで使用されることが多くなってしまい、「オウムの派生団体」を自称する恒心教においても、同様に使用されている(後述)。
関連用語
旧尊師は「ヴァジラヤーナ」と共に以下の宗教用語を用いて、教団の過激化を煽ったり、一時的な穏健路線を実行したりした。
- ポア - チベット仏教において「魂を移し替え高い次元に転生させる行為」を示す言葉であるが、旧尊師がそれを「悪いものが地獄に落ちるカルマを積む前に魂の移し替え(=殺害)をしたほうがいい」と解釈した結果、オウムにおいては「殺人」の隠語に変貌した。
- ハルマゲドン - キリスト教で説かれている最終戦争、もとい終末論。「アルマゲドン」とも言う。旧尊師は「ハルマゲドンが到来する」などと説いて、教団の武装化を進めていた。
- マハーヤーナ - サンスクリットの仏教用語མ་ཧཱ་ཡཱ་ན།(Mahāyāna)のことで、漢語では大乗(だいじょう)と書く。オウムでは「愛され路線、タレント化路線」という意味合いで使用、実行された[1]。
- ヒナヤーナ - サンスクリットの仏教用語ཧཱི་ན་ཡཱ་ན།(Hīnayāna)のことで、漢語では小乗(しょうじょう)と書く[2]。オウムでは外界とは離れて、自己の浄化・完成を目指す道であり、すべての修行の土台であるとされる。
- タントラヤーナ - サンスクリットの仏教用語ཏནྟྲ་ཡཱ་ན།(Tantrayāna)はヴァジラヤーナの別名でもある。仏教では「無上瑜伽タントラ」の名の下、性的行為を堂々と行う教義もあった。オウムでは初期の房中術修行を指したり、旧尊師の漁色三昧の言い訳に使われたりした。ヴァジラヤーナと合わせて「タントラ・ヴァジラヤーナ」ともされる。
恒心との関係
前述の通り、恒心教においてはオウム真理教と同様に「暴力肯定、武力行使」の意味合いで使われることが多い。
その例として、度を超した臭芋や包皮民に対する悪芋行為が「カルマ落とし」「ヴァジラヤーナの実践」と称される。
尊師とヴァジラヤーナ
小学校時代の唐澤貴洋は弟の唐澤厚史を守って戦ったこともあり、「ヤバイ兄ちゃん」と呼ばれていたという[3]。2023年1月のnoteでも「お人良しすぎて、なめられてしまい、暴力によって一人一人に向き合って行ったら友達が0人になった」と、学生時代は暴力を使って人と向き合っていたと供述している。友達が0人になったことをいかにも武勇伝かのように語っているが、語り主の日本語が下手なせいでそれが貴洋自身のことなのか厚史のことなのかは不明。更には「子供のころは、そういうやつ(弱い者いじめしているやつ)に過呼吸になるくらい制裁を加えたりしてた。さすがに今は弁護士だから、そこはしないけど。でもな、その気持ちは今も変わらないんだよな。[4]」と、心の中では今でも弱い者いじめをしているやつには過呼吸になるくらい制裁を加えたいとお気持ち表明している。
また、唐澤貴洋は大人になってからも「世界の終わりも大好きです!」「もう終わりにしよう。こんな殺伐とした世界。」とツイッタハァ上で呟いたことがあり、教徒からは案の定「終末論」「ヴァジラヤーナ」と揶揄された。
特に2022年後半より唐澤貴洋はTwitter上でエクシアの粘着事実追求に明け暮れるようになり、凄惨な修羅絵[5][6]をツイートする、エクシアの関係者に対して「ちゃんと反省しないやつには鉄拳制裁しかない[7]」「全て焼き尽くしてやる[8]」「フルスイングでやってやる[9]」などのおよそ現代に生きる法律家とは思えない暴力を肯定するような発言を繰り返しており、これも教徒からはヴァジラヤーナの実践と捉えられている。
預言者とヴァジラヤーナ
一方で長谷川亮太は「ただし暴力はNG」と、(掲示板での)対話による応対を第一に考えていたようであり、預言者の教え通り恒心教徒にも原則「暴力はNGの精神」が受け継がれている。
その他
国家による武力行使[10]が「ヴァジラヤーナ路線」と揶揄されることもある。ただし、これらの用法は政治的な要素が強くなるため、恒心教では忌避する声も強い。
註釈
- ↑ 1990年~1992年に、坂本弁護士殺害疑惑や国土法違反事件による炎上を受け、メディアに出演しまくりイロモノアピールするという「マハーヤーナ路線」を実行し、ある程度鎮火に成功した
- ↑ 元は大乗仏教から見た上座部仏教(テーラヴァーダ、巴: ථෙරවාද Theravāda、梵: སྠ་བི་ར་བཱ་ད། Sthaviravāda、蔵: གནས་བརྟན་སྡེ་པ། gans brtan sde pa)に対する蔑称
- ↑ 『炎上弁護士』p.49
- ↑ 2023年2月13日のツイート(魚拓)
- ↑ https://twitter.com/CallinShow/status/1605969078031888385(魚拓)
- ↑ https://twitter.com/CallinShow/status/1606256391672320000(魚拓)
- ↑ https://twitter.com/CallinShow/status/1604095502932250624(魚拓)
- ↑ https://twitter.com/CallinShow/status/1606252849880408064(魚拓)
- ↑ https://twitter.com/CallinShow/status/1609494966321164295(魚拓)
- ↑ 北尊師の核兵器や露尊師のウクライナ侵攻など
関連項目
外部リンク
- ヴァジラヤーナコース教学システム(魚拓)
- オウム真理教事件 - 旧尊師が実践したヴァジラヤーナの数々
オウム真理教 | |
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教団関係者 | 青山吉伸 - 麻原彰晃(旧尊師) - 村井秀夫 - その他の幹部・信者 - 横山昭二 |
後継・派生・関連団体 | Aleph - ひかりの輪 - 山田らの集団 - ケロヨンクラブ - 恒心教 - その他 |
敵対・批判勢力 | 宇都宮健児 - 大崎警察署 - 紀藤正樹 - 坂本堤 - 滝本太郎 |
番組・手記 | NHKスペシャル 未解決事件 File.02 オウム真理教 - 麻原裁判をふり返って |
用語 | ヴァジラヤーナ - カルマ - 空中浮揚 - サティアン - 師 - 正悟師 - 正大師 - 尊師 - ダーキニー - 超越神力 - プラーナ - ポア - ホーリーネーム - PSI |
恒心教に与えた影響 | 麻原彰晃掲示板(サンラクシャカ) - 面白い愛の戦士 - 唐澤貴洋(現尊師) - 急に書き込みが無くなったなポアされたか - 智津る - なんだお前オウムか - 福山紘基 |
カルト宗教仲間 | 阿含宗 - イスラム国 - エホバの証人 - 幸福の科学 - 創価学会 - 統一教会 - パナウェーブ研究所 |
その他 | イスラム教 - オウマー(ネット文化) - 北朝鮮 - キリスト教 - 仏教 - 例のアレ |