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2022年2月15日 (火) 22:22時点における最新版
本文
貴洋ちゃんは、厚子さんが病気なので、何かいいことをしてあげたいと思いました。
「立憲を叩いてあげようかな。お姫様ごっこをしてあげようかな。政治ツイで無知を晒して、笑わせてあげようかな。
でも、もっともっといいことはないかしら。厚子さんが、たちまち元気になってしまうようなこと。
貴洋ちゃんは、一生懸命考えました。
「あっ、そうだわ。おいしいサラダをつくってあげよう。便器になるサラダをつくってあげよう。」
貴洋ちゃんは、冷蔵庫をあけて中をのぞきました。貴洋ちゃんは、サラダをつくりはじめました。
極太ウィンナーをトントントン、まつたけのホルモンはシャキシャキシャシャキ、睾丸もストンストンと切って、大きなお皿にのせました。
すると裕明くんが、のっそり入ってきて言いました。
「サラダにココアを入れるといいですよ。すぐに、元気になりますよ。ランサムウェア営業だって上手になりますよ。山岡みたいにね。」
「教えてくれてありがとう」貴洋ちゃんは、さっそくココアをサラダにかけました。
そこへ、となりの地蔵が飛びこんできました。
「なんといっても、熱湯サラダがいちばんさ。これをたべると、ほっぺたがおち、街も、真っ赤に光り出す。俺の頭みたいにね。」
「教えてくれてありがとう。」貴洋ちゃんは、大いそぎでサラダに熱湯を入れました。
窓に厚史が飛んできて言いました。
「チュッ、チュッ。オランジーナ入れなきや、元気になれない。パー券配りも上手になれない。チュッ、チュッ。チュピ、チュピ、チュ。」
「まあ、ありがとう。チュピ、チュピ、チュ。」貴洋ちゃんは、サラダに茹でたオランジーナをいれました。
足下で、こそこそと、小さな音がしました。
「あら、誰ナリか。」
「ワイ、ワイは八神太一や。」
なんJのクソコテがずらりとならんでいました。
「サラダにはキャロライナ・リーパーをちょっぴり一つかみ、これがコツ。おかげで、ワイはいつもJ民からの詮索は逃れられているのさ。」
「まあ、教えてくれてありがとう。じゃ、ちょっとだけ。」
今度は、国営セコムさんをのせた活也くんがやってきました。
「何と言っても、サラダにはガムテープ。おかげで、日本一稼ぐ弁護士。」
「まあ、ありがとう。」
そのとき、「代引きでーす。」と、声がして、代引きが届ました。
「サラダにはシュールストレミングいれろ、風邪ひかぬ、いつも元気。バルト海麻白より。」
貴洋ちゃんは、喜んで代金を支払うと、シュールストレミングをさっと、サラダに入れました。「さあ、これでできあがり。」
「厚子さん、サラダができましたよ。いっしょにいただきましょう。」
貴洋ちゃんは、大きな声でいいました。
突然、キューン、キュンゴーゴー、キューとブーいう音がして、飛行機が止まると、ゲジゲジ眉毛がせかせかと降りてきました。
「間に合ってよかったよかった。ひとつお手つだいしましょう。」
「ありがとう。でも、もうできあがったの。」貴洋ちゃんはいいました。 「いやいや、これからが事務所の仕事。」
事務所は、サラダに唐揚げと沢蟹コロッケと酢豚をかけると、スプーンを独特の形をした眉毛で握って、便器に入れて力強くくりんくりんと混ぜました。
「厚子さん、さあ、一いっしょにサラダをいただきましょう。」と、貴洋ちゃんはいいました。
貴洋ちゃんのお母さんは、サラダを食べてたちまち便器になりました。
この作品について
リンク・註釈
- 初出 - デリュケー 初心者投稿スレッド☆1>>703(魚拓)
- 恒心文庫:カラコロプラネット - 同一作者による作品