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=== 用途 ===
=== 用途 ===
中国など特定のサイトへのアクセスを制限している場所で、こうした検閲を回避するために用いられることが多い。また[[田中一哉(サイバーアーツ法律事務所)|熱湯]]法のようなTorの突破技術に対抗するため、入り口ノードの前にVPNを経由させることがある。
中国など特定のサイトへのアクセスを制限している場所で、こうした検閲を回避するために用いられることが多い。また[[恒辞苑:な行#熱湯法|熱湯法]]のようなTorの突破技術に対抗するため、入り口ノードの前にVPNを経由させることがある。


無論これらは言論の自由を享受するために適切に使われるべきであり、'''犯罪などに利用しては絶対にならない'''。
無論これらは言論の自由を享受するために適切に使われるべきであり、'''犯罪などに利用しては絶対にならない'''。

2020年2月17日 (月) 20:06時点における版

VPN(ぶいぴーえぬ、バーチャルプライベートネットワーク)とは、インターネットを利用して離れた2台のコンピュータの間に仮想的なプライベートネットワークを構築する技術である。

概要

詳しくはMuyopediaの記事を参照

カプセル化」と呼ばれる技術を使い、ネットワークに関するデータを別のコンピュータに転送する。間の通信が暗号化されるため、外部からは2台がどのような通信をしているかを知ることができず、プライベートなネットワークを構築できる。

企業内ネットワークのアクセス制御などにも使われる一般的な技術だが、前述のような性質から匿名アクセスのために用いられることが多く、こうした需要に応じてサーバーと接続用のソフトウェアを提供している業者が複数存在する。

利点

TorやプロキシはTCPというプロトコルのみを転送するため、UDPなど別のプロトコルの通信を素通ししてしまうリスクがあるが、VPNは全てのプロトコルを転送できることからこうした心配がない。

また、契約しているプロバイダや公衆無線LANの運営者からはVPNサーバーに対し何らかの通信を行っていることしかわからないため、通信の内容を秘匿することができる。

欠点

ほとんどのVPNはTorのような複数のサーバーの経由をサポートしていないため、VPNの運営者からは利用者の情報を把握することが可能となっている。そのため、接続先には信頼できる業者を選ぶことが重要となってくる。

用途

中国など特定のサイトへのアクセスを制限している場所で、こうした検閲を回避するために用いられることが多い。また熱湯法のようなTorの突破技術に対抗するため、入り口ノードの前にVPNを経由させることがある。

無論これらは言論の自由を享受するために適切に使われるべきであり、犯罪などに利用しては絶対にならない

VPNサービス

VPN Gate

筑波大学が学術実験として運用しているVPNサービス。世界中のボランティアによる中継サーバで成り立つ。ソフトをインストールすれば無料で簡単に利用できる。

政府機関によるネット検閲に対抗するために作られたものであるが、通信ログは厳密に保管されており、捜査機関や司法機関からの正当な要求がある場合、ログを開示するとしている[1]。開発元は国営セコム向けにログの解析の講習会を開いている模様[2]

このことからVPN Gateを利用した違法行為は難しく、良識あるものたちは当然こちらを使うべきであり、次項のような匿名性の高いVPNサービスを使うことは極力避けなければない

包皮民などによって荒らしに利用されてしまうことも多いが、User-Agentに特殊な値が表示される仕様のため[1]対策はある程度容易。また5ちゃんねるでも全面的に規制されている。

カッターナイフ表彰状事件犯人の投稿で用いられていた形跡がある[3]が、上記のように犯罪行為としては悪手である。

ノーログVPN

利用者の通信ログを保存しないことを宣言しているサービスの総称。海外を中心に多くのサービスがある。こうしたノーログVPNは押収を避けるため防弾サーバーが使われていることが多い。[4]

ログ自体を保存していないため犯罪行為に使われても捜査機関やネットに強い弁護士発信者を特定することはほとんど不可能になってしまうが、絶対にそのような目的で使ってはならない

ノーログと謳っていても実際にはログを保存していたり、あまつさえ積極的に収集している業者も存在しているが、そもそもログを見られて困るようなことをしなければよいのであり、常に最新の情報をキャッチして慎重に業者を選んではならない

ただし、無料のVPNの中にはVPN通信できていなかったり、維持費のため仕方なくユーザーの情報を外部に流したりするものもあるため注意が必要である。伊藤隆星が使っていたHola VPN[5][6][7][8]はその代表例である。

また大抵の業者は有料であるため、なるべく値段が安かったり無料であったりする業者を選んで匿名性を低くするべきであるし、決済には匿名性を高めるために洗浄したビットコインや匿名通貨を使うなどもっての外であり、自分で契約したクレジットカードを通すのが当然である。

著名なノーログVPNサービス

名称 ExpressVPN 
URL https://www.expressvpn.com/jp/
備考 トルコ警察の捜査によって実際にノーログであることが証明された[9]
名称 Perfect Privacy
URL https://www.perfect-privacy.com/
備考 ExpressVPNと同様にサーバー押収され実際にノーログであることが証明された[10]
名称 Private Internet Access
URL https://jpn.privateinternetaccess.com/
備考 運営者がアメリカの裁判でノーログであると証言した[11]
名称 NordVPN
URL https://nordvpn.com/ja/
備考 ダブルVPN(接続を2重にできる)あり。
名称 ProtonVPN
URL https://protonvpn.com/
備考 制限付き無料プランあり、ダブルVPNあり。
名称 Windscribe
URL https://jpn.windscribe.com/
備考 制限付き無料プランあり。
名称 Hide.me
URL https://hide.me/ja/
備考 制限付き無料プランあり。
名称 TunnelBear
URL https://www.tunnelbear.com/
備考 制限付き無料プランあり。
名称 ZoogVPN
URL https://zoogvpn.com/
備考 制限付き無料プランあり。
名称 Mullvad
URL https://mullvad.net/ja/
備考 メールアドレスやユーザー名無しで登録できる
名称 AirVPN
URL https://airvpn.org/
備考 VPN over Tor通信をサポートしている[12]
名称 VyprVPN
URL https://www.vyprvpn.com/
備考 3日間無料体験可能
名称 VyprVPN
URL https://www.vyprvpn.com/
備考 3日間無料体験可能
名称 ibVPN
URL https://www.ibvpn.com/
備考 3日間無料体験可能、Tor over VPNサポート[13]

脚注

関連項目