マヨケーがポアされたため、現在はロシケーがメインとなっています。

「恒心文庫:父を叩いて三千円」の版間の差分

提供:唐澤貴洋Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
>チー二ョ
(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 母を訪ねて三千里 父を叩いて三千円である ここの法律事務所では新手のゲームが流行っていた すなわ…」)
(相違点なし)

2021年5月20日 (木) 23:21時点における版

本文

母を訪ねて三千里 父を叩いて三千円である
ここの法律事務所では新手のゲームが流行っていた
すなわち父を叩いて悲鳴の大きさを競い合う遊びだ
一番の人には三千円が景品として渡されるので皆真剣である

初めは素手だったのだが段々とエスカレートして行き
ベルト 竹刀 木刀 鉄パイプ
今では発展途上国の死刑などで使われる鋼鉄を編み込んだ鉄鞭が使われていた
痩せたリャマに似た男が鉄鞭を振るう
筋肉質のエロそうな男が鉄鞭を振るう
物凄い小太りのデブが鉄鞭を振るう

・・・洋はうんともすんとも鳴かなくなってしまっていた
限界を超えてしまったのだろう
これはもしかしたら死んでいるのではないか
三人が悩んでいると事務所の扉が開く
そこにこの世の全てを牛耳ってそうなロマンスグレーが現れた
「やぁやぁ 楽しそうだねぇ 私も混ぜてくれないか」
男は黒いモミアゲをいじりながらその整った顔を綻ばせ何やら手招きする
と、屈強な黒服が焼いた火かき棒を持ってきたではないか
黒モミは厚皮の手袋を着けるとその焼いた火かき棒を掴む
そしてつかつかと父に近寄り

ジュウ

ぎゃあ と父が叫んだ

あまりの音量に事務所の窓ガラスにヒビが入る
これは歴代最高記録だ

3人は脱帽し計九千円を黒モミに渡すと黒モミは笑いながら事務所を後にした

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

リンク

恒心文庫
メインページ ・ この作品をウォッチする ・ 全作品一覧 ・ 本棚 ・ おまかせ表示