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「恒心文庫:予備校時代」の版間の差分

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>チー二ョ
(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 東大に落ちて大阪で予備校生活を送ることになった僕。 彼と出会ったのはその頃だった。 ルームシェア…」)
(相違点なし)

2021年8月28日 (土) 16:27時点における版

本文

東大に落ちて大阪で予備校生活を送ることになった僕。
彼と出会ったのはその頃だった。
ルームシェアという言葉すらなかった当時だが、寂しさから彼と一緒に暮らすことにした。
そしてある夜、見てしまったのだ。
彼はトイレで、エロ本をみてオナニーしていたのを。
気まずい空気だったが、僕もオナニーするといい、下半身を露出し、一緒にオナニーした。
彼は当然エロ本をみて興奮し、射精に至ったのだが、
おじさんに犯されて以来どうも女性に興味が湧かない僕は彼の怒張をみて興奮していた。
当時はまだ僕の一物も勃起し、射精する機能があったから、一緒に射精した。

その後、オナニー相互鑑賞をしたり、
模試の成績が悪くて落ち込んだ時に寂しさを紛らわすため彼と抱き合って寝たりした。
しかし、最後の一線は超えられなかった。
勉強を疎かにできないというのもあるし、ゲイのセックスのやり方を知ろうにも、
勉強の邪魔だからネット環境はなかった。
そしてゲイ向けの本を買うのは気が引けた。
でも、彼との現状の関係が壊れるのを恐れていただけだったのだろう。

僕は東大合格を果たした。彼も大学合格を果たしたようだが、別の大学になった。
家を引き払うときに、彼とキスした。別れのキスだけど、お互いにそれ以上は進めない、
チキン同士のキスだった。

東京に行って、ゲイのセックスのやり方を知った僕は、
男に挿れられることを繰り返し、今では元同僚の弁護士に
いいように調教されつつ、同僚の弁護士たちと代わる代わるセックスしている。

Facebookで久々に彼から連絡があったときは、嬉しかった。
でも、彼のエントリーをみて、僕の好きだった彼は、彼の1%ですらないことに気づいた。
では僕は何を求めていたのだろう。
同僚たちの肉棒を、僕の空虚な心に埋め込んでいく毎日は、これからも続く。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

この作品について

マヨケー[1]にて2021/08/24(火) 13:55、山岡の浪人時代が開示されたのを受け、2021/08/25(水) 07:26に投稿された作品である。

リンク・注釈

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