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「恒心文庫:ポンッ・デリュ・リング」の版間の差分

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(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 全裸の小太りの男が目の前の薄力粉を口に運ぶ、むせながら、涙目になりながら、一心不乱に口に運び…」)
(相違点なし)

2021年5月9日 (日) 02:12時点における版

本文

全裸の小太りの男が目の前の薄力粉を口に運ぶ、むせながら、涙目になりながら、一心不乱に口に運び水で流し込む。
あらかじめ水と混ぜてから飲むという考えが出てこないあたり、おそらくは無能なのだろう。
ノルマである薄力粉と水を摂取すると今度はボウルに股がり、絶叫。
「あああああああああああ!!!!!!」
ポンッ、と勢いよく肛門から栓が外れボウルが男の体内で程よく発酵された生地でいっぱいになる。
未消化であったコーンやニラやゴマを丁寧に取り除いた後、高温の油で揚げる。
ここから先は彼の父の仕事だ。
父もまた全裸で目の焦点は合っておらず口も半開きである、そして屹立した自分自身を一心不乱にシゴいている。
そこへ先程の生地が揚げたてのドーナツとなり運ばれてくる、そして。
「デリュ!デリュヨ!!!」
掛け声とともに勢いよく精を吐き出し、ドーナツに振り掛ける、この精がよりいっそう甘さを引き立てる、完成だ。
ある人は午後のティータイムのお供に、またある人は家族へのささやかなお土産に、このドーナツを買い求める。
ポンッ・デリュ・リングこの店の看板メニューである。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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