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「恒心文庫:BLACK SWAN」の版間の差分

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>植物製造器
(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 私の人生はいつも順風満帆だった。少年時代から勉強も運動も人並み以上にでき、女性にももてた。一…」)
 
>植物製造器
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しかし、何故か満たされない。肩書き、ステータスとしてはこれ以上ない状態であるのにも関わらずだ。どうしてだろうか。大して努力せずとも、全てを手に入れてしまったからだろうか。私は苦悩した。溜まり溜まった鬱憤をSNSに罵詈雑言のように吐き出す日々が続いていた。彼が現れたのはそんな時だった。
しかし、何故か満たされない。肩書き、ステータスとしてはこれ以上ない状態であるのにも関わらずだ。どうしてだろうか。大して努力せずとも、全てを手に入れてしまったからだろうか。私は苦悩した。溜まり溜まった鬱憤をSNSに罵詈雑言のように吐き出す日々が続いていた。彼が現れたのはそんな時だった。


------お前が黒田厚志ナリか?
<nowiki>------</nowiki>お前が黒田厚志ナリか?
第一印象は最悪だった。怠慢が表に出たようなだらしない顔と体型。それに聞いた話ではこれまでの人生を全て彼の父や祖父のコネだけで渡ってきた人物だという。私の最も嫌いなタイプだった。この時は関わり合いになろうとも思わなかったはずだ。しかし…
第一印象は最悪だった。怠慢が表に出たようなだらしない顔と体型。それに聞いた話ではこれまでの人生を全て彼の父や祖父のコネだけで渡ってきた人物だという。私の最も嫌いなタイプだった。この時は関わり合いになろうとも思わなかったはずだ。しかし…


------アツシ、お前は今日から当職の弟ナリ。
<nowiki>------</nowiki>アツシ、お前は今日から当職の弟ナリ。
そう聞こえた瞬間、暖かく柔軟な物体に包み込まれていた。つまり彼に抱きしめられたのだ。私の今までずっと満たされなかった心の中に、一滴の何かが潤いをもたらす。頭がぼんやりとして何が何だか分からなくなる。ほんの一瞬の出来事であったが、私の身も心も彼に心底惚れてしまったようだった。
そう聞こえた瞬間、暖かく柔軟な物体に包み込まれていた。つまり彼に抱きしめられたのだ。私の今までずっと満たされなかった心の中に、一滴の何かが潤いをもたらす。頭がぼんやりとして何が何だか分からなくなる。ほんの一瞬の出来事であったが、私の身も心も彼に心底惚れてしまったようだった。


------アツシ、弄るぞ。
<nowiki>------</nowiki>アツシ、弄るぞ。
それから、彼は私の身体を好き勝手に弄ぶ。普段ならこの様な事を許すはずがない。いや、そんなはずないと思い込みたいだけなのかもしれない。私といえど所詮は人間、快楽には逆らえないのだ。彼の動きに全身を預ける。只々、純粋に気持ち良い。これ程までに生きていて充実感を得た事は今までの人生の中で一度もなかった。彼は舌を私の身体中に這わす。思わず甘い嬌声が漏れる。尻も掘られた。
それから、彼は私の身体を好き勝手に弄ぶ。普段ならこの様な事を許すはずがない。いや、そんなはずないと思い込みたいだけなのかもしれない。私といえど所詮は人間、快楽には逆らえないのだ。彼の動きに全身を預ける。只々、純粋に気持ち良い。これ程までに生きていて充実感を得た事は今までの人生の中で一度もなかった。彼は舌を私の身体中に這わす。思わず甘い嬌声が漏れる。尻も掘られた。
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2019年12月31日 (火) 21:16時点における版

本文

私の人生はいつも順風満帆だった。少年時代から勉強も運動も人並み以上にでき、女性にももてた。一流中学高校を出て、日本で最難関と言われる大学に現役合格。その後司法試験にも合格し、夢であった弁護士になる事ができた。果ては世間一般で美人といわれる女性と籍を入れ、可愛い娘も誕生した。まさに期待通り、思い通りの人生だ。

しかし、何故か満たされない。肩書き、ステータスとしてはこれ以上ない状態であるのにも関わらずだ。どうしてだろうか。大して努力せずとも、全てを手に入れてしまったからだろうか。私は苦悩した。溜まり溜まった鬱憤をSNSに罵詈雑言のように吐き出す日々が続いていた。彼が現れたのはそんな時だった。

------お前が黒田厚志ナリか?
第一印象は最悪だった。怠慢が表に出たようなだらしない顔と体型。それに聞いた話ではこれまでの人生を全て彼の父や祖父のコネだけで渡ってきた人物だという。私の最も嫌いなタイプだった。この時は関わり合いになろうとも思わなかったはずだ。しかし…

------アツシ、お前は今日から当職の弟ナリ。
そう聞こえた瞬間、暖かく柔軟な物体に包み込まれていた。つまり彼に抱きしめられたのだ。私の今までずっと満たされなかった心の中に、一滴の何かが潤いをもたらす。頭がぼんやりとして何が何だか分からなくなる。ほんの一瞬の出来事であったが、私の身も心も彼に心底惚れてしまったようだった。

------アツシ、弄るぞ。
それから、彼は私の身体を好き勝手に弄ぶ。普段ならこの様な事を許すはずがない。いや、そんなはずないと思い込みたいだけなのかもしれない。私といえど所詮は人間、快楽には逆らえないのだ。彼の動きに全身を預ける。只々、純粋に気持ち良い。これ程までに生きていて充実感を得た事は今までの人生の中で一度もなかった。彼は舌を私の身体中に這わす。思わず甘い嬌声が漏れる。尻も掘られた。

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