マヨケーがポアされたため、現在はロシケーがメインとなっています。

「インフレーシヨンと物價對策」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
>Fet-Fe
>Fet-Fe
146行目: 146行目:
その結果物資󠄁は高騰󠄁を重ねてインフレーシヨンの本格化を惹起󠄁する事は言を俟たぬ所󠄁である。<br>
その結果物資󠄁は高騰󠄁を重ねてインフレーシヨンの本格化を惹起󠄁する事は言を俟たぬ所󠄁である。<br>
 一方物資󠄁側に之を見るならば、以上の如く戰時財政が增大した結果、軍需關係の生產力及び物資󠄁の不足が顯著󠄁となつて來たばかりでなく、平󠄁和關係の生產力の擴大は抑制され、又󠄂同時にこの種の商品の輸󠄁入の制限を强化せねばならぬ狀態に在るのであつて、財政支󠄂出の激增に比して全󠄁般的に生產力及び物資󠄁は不足となりつゝある。
 一方物資󠄁側に之を見るならば、以上の如く戰時財政が增大した結果、軍需關係の生產力及び物資󠄁の不足が顯著󠄁となつて來たばかりでなく、平󠄁和關係の生產力の擴大は抑制され、又󠄂同時にこの種の商品の輸󠄁入の制限を强化せねばならぬ狀態に在るのであつて、財政支󠄂出の激增に比して全󠄁般的に生產力及び物資󠄁は不足となりつゝある。
亦斯かる需要󠄁の不均衡を目途󠄁とした買占、賣惜等の如き見越需要󠄁が右の傾向を一層󠄁助成󠄁するのである。<br>
亦斯かる需要󠄁の不均衡を目途󠄁とした買占、賣惜等の如き見越需要󠄁が右の傾向を一層󠄁助成󠄁するのである。
{| border="1" rules="none" style="float: left;"
{| border="1" rules="none" style="float: left;"
|+'''日銀券󠄁發行高'''(單位干圓{{原文ママ|千圓}})
|+'''日銀券󠄁發行高'''(單位干圓{{原文ママ|千圓}})
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"|  年月末
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"|  年月末
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"|  發行高
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"|  發行高
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十一、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十一、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 一、四二三、三二五
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 一、四二三、三二五
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十二、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十二、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 一、七〇八、六五七
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 一、七〇八、六五七
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十三、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十三、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 二、〇九四、九七六
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 二、〇九四、九七六
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十四、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十四、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 二、六三三、八六二
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 二、六三三、八六二
|-
|- style="font-size: 80%;"
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十五、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 十五、九
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 三、六〇四、七〇二
| style="text-align: left; padding: 0px 30px;"| 三、六〇四、七〇二
|}
|}
 事變以來我が國のインフレーシヨンは如何に進󠄁行して來たかは上表の日銀券󠄁の發行高によつても之をうかゞい得るであらう。<br>
 事變以來我が國のインフレーシヨンは如何に進󠄁行して來たかは上表の日銀券󠄁の發行高によつても之をうかゞい得るであらう。<br>
 上表に於ても見る如くであるが、日銀券󠄁發行高は、十二年六月󠄁卽ち事變發生當時には十六億圓見當であつたものが九月には十七億に、十二月󠄁末からは二十億圓台に上り、十三年には二十億圓台を示し、十二月󠄁末には二十七億圓にまで達󠄁してゐる。
而して十四年中も漸次󠄁上昇しつゝ十二月󠄁末には三十六億の膨大なる數字を示し、爾來今日に至るまで三十億圓台水準を持續󠄁してゐるのである。<br>
 この日銀券󠄁發行高は勿論全󠄁部が流通󠄁界にあるわけではなく、朝󠄁鮮、台灣銀行の發券󠄁準備となる部分が最近󠄁著󠄁ぢるしく增加してゐる事にもよるのである。
例へば之等發券󠄁銀行の發行準備高は、十一年九月󠄁末には八三、七二一千圓であつたものが十二年同月󠄁末一一八、二八六千圓・十三年同月󠄁末二一九、五三四千圓・十四年同月󠄁末二二八、〇六四千圓・並びに十五年同月󠄁末二九〇、九八七千圓にまで增加してゐるのである。
卽ち事變前󠄁の十一年九月󠄁末に比すと十五年同月󠄁末には三倍半󠄁弱󠄁の大きに及んでゐるのであるが、之等を差引いて見ても次󠄁の上表に見る如く、其の流通󠄁高は著󠄁しい上昇になつてゐる。
次󠄁にこの騰󠄁勢を物價側について求めるば{{原文ママ}}ならば、下表の如くである。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
匿名利用者

案内メニュー