「唐澤貴洋Wiki:チラシの裏/青山吉伸」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
→逮捕とその後
>チー二ョ (→逮捕とその後) |
>チー二ョ (→逮捕とその後) |
||
161行目: | 161行目: | ||
その後控訴するが2002年1月31日刑が確定、同時に弁護士資格も剥奪された<ref>実際は刑法第34条「刑の執行を終えて十年を経過したときは刑の言渡しは、効力を失う」通り、理論上は2025年に法曹資格は回復できる。しかし、弁護士活動を行うためには弁護士会登録が必須であり、各弁護士会は登録を拒絶できる権限を持つため、弁護士としての活動は難しいと思われる。過去の例では、法曹資格を回復し10年後に弁護士登録しようとした{{wpl|鬼頭史郎}}も各弁護士会に拒絶されている</ref>。 | その後控訴するが2002年1月31日刑が確定、同時に弁護士資格も剥奪された<ref>実際は刑法第34条「刑の執行を終えて十年を経過したときは刑の言渡しは、効力を失う」通り、理論上は2025年に法曹資格は回復できる。しかし、弁護士活動を行うためには弁護士会登録が必須であり、各弁護士会は登録を拒絶できる権限を持つため、弁護士としての活動は難しいと思われる。過去の例では、法曹資格を回復し10年後に弁護士登録しようとした{{wpl|鬼頭史郎}}も各弁護士会に拒絶されている</ref>。 | ||
{{wpl| | {{wpl|週刊大衆}}2003年7月14日号では「オウム真理教元顧問弁護士青山吉伸受刑者の『ムショ暮らし』」として、同じく{{wpl|府中刑務所}}に収監されていた人物の独占記事が掲載されている<ref>[[ファイル:青山吉伸の独房はひどく汚れていたよ.pdf]]</ref>。 | ||
<div class="toccolours mw-collapsible mw-collapsed"> | <div class="toccolours mw-collapsible mw-collapsed"> | ||
'''「オウム真理教」(現・アレフ)元顧問弁護士 青山吉伸受刑者の独房はひどく汚れていたよ'''<br> 本誌独占ブチマケ!「受刑仲間」が初めて明かす 元「オウム」エリート弁護士ムショ暮らし! | '''「オウム真理教」(現・アレフ)元顧問弁護士 青山吉伸受刑者の独房はひどく汚れていたよ'''<br> 本誌独占ブチマケ!「受刑仲間」が初めて明かす 元「オウム」エリート弁護士ムショ暮らし! | ||
169行目: | 169行目: | ||
私がいた東京・府中刑務所の第3区25工場に青山が来るという話を聞いたのは、昨年の5月9日でした。 | 私がいた東京・府中刑務所の第3区25工場に青山が来るという話を聞いたのは、昨年の5月9日でした。 | ||
工場の昼食は受刑者が舎房ごとに振り分けるんですが、その際に受刑者同士がちょっと言葉を交わすんです。まあ、連絡みたいなもので、我々は"ハト"と呼んでました。 | 工場の昼食は受刑者が舎房ごとに振り分けるんですが、その際に受刑者同士がちょっと言葉を交わすんです。まあ、連絡みたいなもので、我々は"ハト"と呼んでました。 | ||
その日の中速後に休憩していると、"ハト"から「明日青山が来るみたいです」という情報が入ったんです。 | その日の中速後に休憩していると、"ハト"から「明日青山が来るみたいです」という情報が入ったんです。 | ||
それは騒然となりましたよ。あれだけの凶悪な事件を起こした教団の顧問弁護士だった男ですからね。でも、私は本当に彼が来るとは思いませんでした。教団の古参幹部の多くは、一般の受刑者とは接触できない昼夜独居に入れられ、長い拘禁生活を送っていたからです。 | それは騒然となりましたよ。あれだけの凶悪な事件を起こした教団の顧問弁護士だった男ですからね。でも、私は本当に彼が来るとは思いませんでした。教団の古参幹部の多くは、一般の受刑者とは接触できない昼夜独居に入れられ、長い拘禁生活を送っていたからです。 | ||
'''-やがて青山受刑者は麻原のこと、人生観などをポツリ、ポツリ語り始めた。''' | |||
翌5月10日、一般新入りの配役時間である午前9時を過ぎても、青山が来なかったので、「やっぱりな」と思っていたんです。 | 翌5月10日、一般新入りの配役時間である午前9時を過ぎても、青山が来なかったので、「やっぱりな」と思っていたんです。 | ||
ところが、午前10時半頃、青山は工場に入ってきたんです。作業をしていた私の横を通る姿を見て、ひと目で青山とわかりました。 | ところが、午前10時半頃、青山は工場に入ってきたんです。作業をしていた私の横を通る姿を見て、ひと目で青山とわかりました。 | ||
ただ、人相は、かなり変わっていましたね。頭も五厘刈りで、随分痩せて、弱々しく見えました。手と足が一緒に動いてましたから、ひどく緊張しているようでした。 | ただ、人相は、かなり変わっていましたね。頭も五厘刈りで、随分痩せて、弱々しく見えました。手と足が一緒に動いてましたから、ひどく緊張しているようでした。 | ||
彼が担当(刑務官)に礼をした際、「2829番、青山吉伸」といったのを、はっきり覚えています。 | 彼が担当(刑務官)に礼をした際、「2829番、青山吉伸」といったのを、はっきり覚えています。 | ||
188行目: | 185行目: | ||
本来、工場内で食事をしたり休憩する場所は担当が決めるんですが、青山は担当も気遣って、最初は外国人受刑者しか座っていないテーブルに座らされたんです。だから、誰も話しかけられない。 | 本来、工場内で食事をしたり休憩する場所は担当が決めるんですが、青山は担当も気遣って、最初は外国人受刑者しか座っていないテーブルに座らされたんです。だから、誰も話しかけられない。 | ||
ところが、担当が交代する間に、その目を盗んで彼に話しかけた男たちがいました。 | ところが、担当が交代する間に、その目を盗んで彼に話しかけた男たちがいました。 | ||
反オウム活動をやっていた。右翼関係者でした。連中は露骨に青山の追い出しに動いたんです。執拗に「殺してやる」と凄んだり、「工場から絶対に追い出してやると、面と向かって脅したりしました。 | 反オウム活動をやっていた。右翼関係者でした。連中は露骨に青山の追い出しに動いたんです。執拗に「殺してやる」と凄んだり、「工場から絶対に追い出してやると、面と向かって脅したりしました。 | ||
他の受刑者も「ほら、始まったぞ」と見守っている感じでした。青山は「そんなことをいわれても、もう7年も前のことですよ」と笑っていましたが、内心、怯えているようにも見えました。 | 他の受刑者も「ほら、始まったぞ」と見守っている感じでした。青山は「そんなことをいわれても、もう7年も前のことですよ」と笑っていましたが、内心、怯えているようにも見えました。 | ||
229行目: | 224行目: | ||
私が「オウム真理教という教団は結局、なんだったのか」と問うと、「教団とはマスコミが名づけただけで、教団とは思っていない」と子試した。彼は、「自分を高めるために調練していたのだ」といって、多くを語ろうとしませんでした。 | 私が「オウム真理教という教団は結局、なんだったのか」と問うと、「教団とはマスコミが名づけただけで、教団とは思っていない」と子試した。彼は、「自分を高めるために調練していたのだ」といって、多くを語ろうとしませんでした。 | ||
教祖だった麻原彰晃(48=松本智津夫被告)については「もう過去の人です」といって、「会いたくない」と話してましたね。私の目には、オウムと完全に訣別しているように見えましたね。 | 教祖だった麻原彰晃(48=松本智津夫被告)については「もう過去の人です」といって、「会いたくない」と話してましたね。私の目には、オウムと完全に訣別しているように見えましたね。 | ||
242行目: | 236行目: | ||
この裁判に関して、後日、こんなことありました。工場の材料を包む新聞紙に、裁判の記事があったんです。すぐに受刑者たちの間で回し読みが始まりました。守秘義務を盾に何も語らなかったという内容に、受刑者たちは「やっぱり、青山は反省してないんだ」と口を揃えてました。 | この裁判に関して、後日、こんなことありました。工場の材料を包む新聞紙に、裁判の記事があったんです。すぐに受刑者たちの間で回し読みが始まりました。守秘義務を盾に何も語らなかったという内容に、受刑者たちは「やっぱり、青山は反省してないんだ」と口を揃えてました。 | ||
私は心配して声を掛けましたが、「心配ない」という言葉以上は語ろうとしませんでした。こんななか、青山は皆から離れる以外、術はなかったようですね。 | |||
青山は出所後のことに話が及ぶと、「大阪にいる父親が陶芸の窯を持っているから、それで生計を立てられれば」なんて話してました。さすがに、出所後の生活には不安を感じているようでしたね。 | 青山は出所後のことに話が及ぶと、「大阪にいる父親が陶芸の窯を持っているから、それで生計を立てられれば」なんて話してました。さすがに、出所後の生活には不安を感じているようでしたね。 | ||
彼は仮釈放を期待しているフシがありました。私が「社会感情もあるから、それは無理ですよ」といっても、「それでも最後までベストは尽くす」と、いい張ってました。 | 彼は仮釈放を期待しているフシがありました。私が「社会感情もあるから、それは無理ですよ」といっても、「それでも最後までベストは尽くす」と、いい張ってました。 | ||
一番ナーバスになる部分ですから、その件に触れると、ふてくされて、喋らなくなることもありました。 | 一番ナーバスになる部分ですから、その件に触れると、ふてくされて、喋らなくなることもありました。 | ||
256行目: | 247行目: | ||
'''一連のオウム事件から8年。「麻原は過去の人」といい放つ青山受刑者の変容もまた、犯罪史上稀に見る凶悪事件を起こしたオウム真理教の一つの姿なのか。''' | '''一連のオウム事件から8年。「麻原は過去の人」といい放つ青山受刑者の変容もまた、犯罪史上稀に見る凶悪事件を起こしたオウム真理教の一つの姿なのか。''' | ||
''' | '''その首謀者・松本智津夫被告(検察側が死刑求刑)の裁判は、10月30、31日に弁護側の最終弁論が行われ、年明けにも判決が言い渡されるー。''' | ||
</poem> | </poem> | ||
[[ファイル:青山吉伸の独房はひどく汚れていたよ page-0001.jpg|200px]][[ファイル:青山吉伸の独房はひどく汚れていたよ page-0002.jpg|200px]] | [[ファイル:青山吉伸の独房はひどく汚れていたよ page-0001.jpg|200px]][[ファイル:青山吉伸の独房はひどく汚れていたよ page-0002.jpg|200px]] |