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恒心文庫:洋頭狗肉

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

洋頭狗肉との言葉がある
高価な洋の肉をウィンドウに掲げ
その裏でこっそり安い狗の肉を売る行為を要約したものだ
産地偽装や詐欺が慢性化するこの時代にて1人の男が立ち上がった
そう、我らが指導者様M氏である
さっそくM氏は近所の肉屋で聞き込みを開始した

「これ、狗の肉モリね?」「ち、違います鶏肉です」
痩せたリャマの様な男がオドオドしながら答える

ラチがあかないので店主を肉にして次だ

「これ、狗の肉モリね?」「違います、豚肉です」
豚と呼ばれながらムチを打たれると性的喜びを感じるらしい体育会系の男が答える

最早お話にならない
M氏は乗ってきたベンツに向かって指パッチンすると黒服の男がゾロゾロと肉屋を取り囲む
店はたちまちBBQになってしまった

さて次の店ではと言うと

「これ、狗の肉モリね?」

「くそっ、バレたナリか!」

詐欺師唐澤貴洋は大慌てで逃げ出す
牛肉と表記されていたその肉は何やら色がおかしい
やはりこれは狗の肉だった
不正を許さないM氏は逃げようとする詐欺師唐澤貴洋の太ももにピストルで一弾
無事簀巻きにしコンクリ詰めにして東京湾に沈めたのであった

さて最後の店は老舗の洋肉専門店だ
「いっ、いっ、いらっしゃいませ」
ドアを開けると元気な挨拶が聞こえた
見ると生首のみの洋が棚の中で店番をしている

「やぁヒロくん、身体はどうしたんだい?」

「むっ、むっ、ここは洋肉の店、ワッ ワシの肉は全部 売ってる モミよ」

と冷蔵ケースに洋の身体が色々展示されていた
胸肉 モモ肉 スネ肉 カルビ ハラミ レバー 等々
子宮のみ非売品だ これは新たな洋を産む為である
なるほど、これは確かに洋の肉だ
この店では新鮮な洋肉を100パーセント販売しているらしい
M氏はうんうんと頷き何かを閃いた素振りを見せ店を丸々買い取ってしまった
その後、最新の培養技術で通常以上の洋肉を子宮内で作れるように改善し、大きな焼肉屋を開いた
店はとても繁盛した
棚にはいつもたくさんの洋の頭が微笑み並んでいたそうな

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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