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恒心文庫:両親不在の休日

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

父親の猟銃を盗み持ち出して、何をしたかと言えば恐喝だった。
ひとり遊ぶ弟の自室。ノックもせず乱暴に扉を開き飛び込むと、弟に躊躇なく猟銃を向けた。
いきなりのことに状況が飲めず、丸い目を瞬かせている弟に核心の言葉を投げかける。
撃たれたくなかったら当職の言うことを聞くナリ!!
瞬間、弟は兄の言動を理解したのか怯えた振りを見せた。その幼さが残る面にみるみる恐怖の表情が張り付いてゆく。
へたり込み今にも泣き出しそうな弟にそろそろと注意深く忍び寄り、遂にその身体に銃口を押し当てる。

あ…はぁ…!

恐怖のためか弟の恒心の隙間からは抑えた喘ぎが漏れ出した。
その声は兄の銀銀に勃起したペニスに熱を持って到達する。
さて抵抗できぬ弟に一切の容赦なく兄は責めを開始した。
銃口を巧みに使い衣服の上から乳首を擦りつつ、震える恒心を無理に開かせ舌で舌を抱きしめる。

んぅー、んううー

弟ときたらまるでほどよく寂びたサクソフォンの如く甘美な擦れた声を上げるのだ。
もっとその声を聞きたい。出させたい。
手に抱えていた猟銃はこの際どうでもいいと床にほおり、兄は両の手で弟の咽喉を締め付けた。
漏れ出す声の調子を察しながら・鼓膜に味わいながら、絶妙な力加減をもってして弟のか細い咽喉をしつこくいたぶる。
弟は時折えぐえぐと嗚咽を響かせながら、加虐をそそる小さな草食動物が如くただただ腹を空かした獣の兄に貪られていた。
どれだけ時間が過ぎたか、弟の喉笛に夢中になり溢れる恍惚に浸り切って兄は、粗末なものから精を一気に吐き出すと、脱力して床で丸くなった。
目的を成し遂げ全てが終わった油断が満ちて、盤の上で白と黒が逆さまになる。

弟の腕に猟銃が見える。
銃口は鋭くこちらに向けられている。

撃たれたくなかったら、
兄は反射的に逃げようとするも先程の緊張と解放からか疲労した体は素早く立ち上がれない。

僕の言うことを聞け。
いたぶられすぎ掠れた咽喉は冷静に逆襲の言葉を口走り、真昼の田園調布にはまだまだ誰も帰らない。

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