「恒心年表/騒動前(唐澤関係)」の版間の差分

|河野一英、東京府立第一商業卒業

|河野一英、明大商学部卒業（繰り上げ）<ref>横須賀の海軍砲術学校の分校として設立されたこの学校は、対米英戦の戦術戦略上において、最高機密の特命を持った特別陸戦隊養成が課せられていたこともあり、「鬼の館砲」と呼ばれた。</ref>

|河野一英、海軍予備学生となる<ref>館山海軍砲術学校入隊実地訓練は館山航空隊基地を敵の飛行場と想定し、狭い航空基地内に落下傘で正確に降下することが要求された。この猛特訓では降下に失敗し死亡する事故もあった、「死の特訓」である。</ref><ref>術科は砲術・陸戦・航海・対空・通信等の諸科の他に化学兵器科もあり、当時日本で細菌戦の訓練をしていた唯一の学校と言われる。毒ガス戦の訓練の他、実際に細菌戦等の実地訓練を平砂浦海岸で行っていたので機密保持は徹底されていた。</ref>

|河野一英、館砲学内で優秀なトップグループ（陸戦）の20名に選ばれ、特攻特殊部隊「山岡部隊」要員に予備学生ながら特別選抜される<ref>日本海軍には、陸上戦闘部隊として「海軍陸戦隊」と言うものがあった。その中でも「山岡部隊」は精鋭を集めたスーパーエリート集団である</ref><ref>山岡部隊：司令・山岡大二少佐。当初の任務は、必死を期した隊員400名がイ号潜水艦8隻に乗って米本土に特攻をかけ、B29を製作している米ボーイングの工場と、ついでにロッキードの工場も攻撃し破壊すると言うものだった。が、結局は戦況の悪化で部隊の力を発揮する機会すら得られないままに終わる。</ref>

|河野一英、同校を恩賜優等賞で卒業、海軍少尉任官

|河野一英、インド洋、アンダマンの第一二特別根拠地隊へ任地決定<ref>赴任ルートは海軍の輸送機で、羽田→雁ノ巣→喜界島（不時着）→シンガポール→カーニコバル島→アンダマン島ポート・ブレア</ref>

|河野一英、インド洋のアンダマン島にて第一二特別根拠地隊着任、同島北辺隊に配属

|河野一英、同隊配属直後に司令部勤務へ異動、根拠地隊司令部の先任参謀・島崎繁一大佐付副官に<ref>仕事は作戦、訓練、実戦指導及びインド洋の英軍基地特殊攻撃が主任務。司令官や先任参謀に代わって、作戦担当で各地に赴く日々。</ref>

|海軍第12特別根拠地隊司令部、南アンダマン島の原住民約400人を不毛地帯に移住させ、後に殆どが餓死（ヘブロック事件）。河野一英は原住民の移送指揮官であったが、軍令承行令によって作戦実施二日前に突如解任され、間一髪で戦後の戦犯処刑を免れる<ref>なお一英の後任の指揮官となった特務中尉・谷岡義照は戦後、シンガポールのチャンギー刑務所で絞首刑に処された。</ref>

|アンダマンにて終戦、この時海軍大尉、正七位<ref>正七位（しょうしちい）は、日本の位階における位の一つ。従六位の下、従七位の上に位する。</ref>