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「弁護士が受けた100万回の殺害予告 突然訪れる危機を回避する方法/本文」の版間の差分

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唐澤:対面で会う人はスクリーニングにかけること。コロナ禍でZoomなどが一般的になってきたので、良く分からない人には非接触の形で面談する。実際に会うときも、常に可能かという問題はありますが、録音録画をしておくのは抑止力になるんじゃないでしょうか。
唐澤:対面で会う人はスクリーニングにかけること。コロナ禍でZoomなどが一般的になってきたので、良く分からない人には非接触の形で面談する。実際に会うときも、常に可能かという問題はありますが、録音録画をしておくのは抑止力になるんじゃないでしょうか。
=== 2 ネット中傷、被害回復の術はあるか ===
青木:続いてはネットの中傷被害についてです。北先生はツイッターで2万人以上のフォロワーがいますが、ネットの中傷被害はないんでしょうか?
北:いろいろ言われているんだとは思うんですよ。ただ、私はフォローよりもミュートの数が多いぐらいで。だから、第三者から私のリプライ欄を見たら何か書いてあるんでしょうけど、私自身には見えないんですね。見えないものは「ない」と同じなので。青木先生もツイッターされてますよね?
青木:あまりにひどいのは今のところないような気はしているんですけど…。あとは個人の受け取り方の問題かもしれませんが。<br>
 唐澤先生はいかがですか。事件はネット発端でしたが、今も精力的にYouTubeなどで発信されています。
唐澤:そうですね。殺害予告をしてきた人とお会いした中で、どこかで理解し合いたいなという気持ちもあったので。インターネットを通じてユーザーとやりとりをしたうえで、自分が言いたいことをちゃんと言えるような環境をつくるというところを意図してやっています。
青木:素晴らしいですね。ご覧になっている先生からコメントが来ています。唐澤先生は身体や生命に対する危険が大きく、リスクとリターンが見合ってないように見えるのに向き合い方がすごく真摯だと。この辺りどういうお考えがあるんでしょうか。
唐澤:なかなか言葉にするのは難しいんですが…。弁護士として社会の問題に対峙して、最終的に何をするのかっていったときに、僕の中では目指すのは人と人との調和だと思っているんです。僕自身は攻撃を受けましたけど、加害者にもそれなりの悩みや問題があって…。僕自身そういったものと向き合う中で、最終的に社会というものがちゃんと維持されるような形で、みんなが健全にもっと言い合えるような環境ができたら良いなって考えるようになりました。<br>
 子どものときに観た映画で、ドラえもんだったかな、みんなで助け合って生きていくようなところがあって、それに憧れるとこはあるんですね。だからどこかですね、みんなで社会を維持していきたいなという気持ちがあるんですね。それは僕の甘さなのかもしんないですけど。
==== Googleマップの口コミはコントロール不能 ====
青木:ネット関係ですと、事前に寄せられた質問で、Googleマップの評価を懸念しているという声が多く寄せられました。北先生は事務所の経営者の立場ですが、やはり気になりますか?
北:正直なところ、法律事務所だとGoogleマップの口コミって気にしてもしょうがないと思うんですよ。実力、実態と口コミが釣り合わない事務所は多い。たとえば、無罪事件をたくさんとっている某有名事務所。Googleマップの評価は1.8ですよ。ニュースの影響で、不当な書き込みをされている。<br>
 うちの事務所も今は2.1。私は飲食や美容院のキャンセル料金の回収をやっているんですが、「予約をキャンセルして弁護士から通知が来た」みたいな投稿で1点をつけられてしまう。ほかにも発信者情報開示や児童相談所案件を専門にやっている弁護士もいるので、そうなるともうコントロール不能です。お客さんがそういうのを気にする層だと難しいかもしれませんが、うちはほとんど紹介でやっているので。<br>
 これは唐澤先生にお聞きしたいのですが、Googleマップの書き込みって特定も難しければ削除も難しいイメージなんですよ。だからなかなか対策って難しいんじゃないかなという気がするんですけど…。
唐澤:そうですね。対応策としてはフォームから申請を出すか、仮処分をやるかです。実際自分もやってみたんですけど、フォームからの申請についてはGoogleからの誠意ある対応というのは期待できないと思っています。仮処分なんかも非常に労力がかかりますし、意見論評のような表現をされてしまうと、裁判所の判断をもらえない可能性がある。対応に苦慮されてるかたが多いですよね。
青木:「ウェブ上の不適切な記載を削除させることはできますか」というような質問を複数いただいているんですが、答えとしては今お話くださった形になりますよね。
唐澤:そうですね。事実をもとにした意見論評のフィールドに入ってくると、裁判所も途端に厳しい判断になったりするんで。酷いことが書かれていても、実際問題として削除させることは難しい場面もありますよね。
==== ネット中傷で警察が動くには時間がかかる ====
青木:DV事件を担当していて、加害者から嫌がらせを受けているという先生から質問が来ています。他の弁護士に対応を頼むと、事件単価より弁護士費用のほうが高くなってしまう。でも、自分は中傷問題に詳しくないから、対応に悩んでいると。
唐澤:どこまでご協力できるか分かりませんが、ご相談いただければ、アドバイスはできます。ご所属先の業務妨害対策委員会にご相談されるのも一つの手です。弁護士会にもっと支援の仕組みがあったらなと思います。
青木:こういう質問もあります。「バカやアホでも誹謗中傷に当たるか。ボコボコにしてやるという書き込みで警察は動いてくれるか」。
唐澤:バカ、アホについては書かれている全体の内容と、あとはその量ですよね。それを精査する必要があると思います。一概に違法とも言えないし、全く根拠なく、ずっと書き続けられていることがあれば侮辱に当たる可能性が出てくる。
青木:警察が動いてくれるかも内容次第ですかね?
唐澤:そうですね。インターネットの問題で、警察のほうにも多くのご相談があるんだと思うんですね。その中で直ちに動いていただけるかっていうと、それなりに時間もかかってしまうのが現実だと思います。<br>
 自分のときも事件として立件されるまで3年ぐらいかかりました。警察からも「IPアドレスってなんですか?」みたいに聞かれることもあって…。でも、これはもう新しい問題で社会全体で取り組まないといけないときに来てるから我慢しようと。何度も相談に行きました。ただ、警察のかたにも、非常によく対応していただきまして感謝しています。
青木:唐澤先生は損害賠償などは請求されなかったんですか?
唐澤:最初のころにはありました。ただ、加害者の人と実際に会っていく中で、何ですかね、はっきりと悪い人だったら、僕も感情を維持できるんですけど、そうじゃなくて本当に何か家庭環境でイライラして書いちゃったみたいな学生とかを見るとですね、そこはもう僕の弱いところなんですけど、もう二度とやるなと。違う形で会おうという感じで終わらせちゃうこともあってですね。僕自身も青年期にいろいろと紆余曲折があったんで…。
青木:相手の顔が見えると、何か感じることも出てくると。
=== 3 不当な懲戒請求にどう立ち向かうべきか ===
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