恒心文庫:上級国民

本文

弁護士唐澤貴洋は公認会計士の唐澤洋を親に持つ、先祖代々のエリート家系の生まれであり、何不自由のない生活を送っている。
しかしそんな唐澤貴洋でも1つ足りない者があった。それは伴侶である。
仲良くしていたZ李が逮捕されて以来、唐澤貴洋は寂しさと不安に苛まれていた。
そのような時、そこらの下級国民ならば風俗にでも行くのだろうが上級国民である唐澤貴洋は男娼を雇うという選択をした。
それもかつて自分に誹謗中傷をしていた人物を選んだのだ。
自身は上級国民だから逮捕されないと男娼に言わせながら奉仕させる事に、一種の支配感と安心感を覚えていた。
そうして夜を共にするうちに、単なる金の関係でない、本物の愛が芽生えていた。


今日も男娼は自らの意思で「パカデブは上級国民だから逮捕されないよ」などと掲示板に書き込むのであった。

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