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恒心文庫:錬金術

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本文

弁護士Yはいつものように事務所の隠し部屋へ向かう。
そこには鎖でつながれた弁護士Kがいた。
KはYが持っている大量のニラが入ったバケツを怯えながら見ている。
Yはバケツの中のニラを掴むとそれをKの口の中へ乱暴に突っ込んだ。
Kは口に入れられたニラを飲み込んでいく。しかし、Yの手によって新たなニラが投入されていく。
全てのニラがブラックホールへ消えていく。

憔悴しきったKの前に彼の父親であるHが全裸で立っている。
Hは股間にある30cmの鋼鉄の棒をKの口へ突っ込む。KはえづいているがHはお構いなしだ。
しばらくするとKの口からニラだったものが吐き出されていく。
ホワイトホールから現れた胃液と唾液と精液でまみれたそれは小粒の金のようであった。

小粒の金をよく見るとそれはコーンである。

Kは食べたニラを体内で上質のコーンに変える体質の持ち主だった。逆もまた然りである。
偶然この体質を発見したYは本業で生活していくことが困難だったためトウモロコシ栽培の副業を始めたのだ。
初めはKの排泄物からコーンを取り出していたがさすがに糞に塗れたコーンは売り物にならないので現在の方式へと変えたのであった。

様々な体液に塗れたコーンは徹底的に洗浄消毒され日本各地へと送られていく。
我々が食べているコーンは元はニラだったのかもしれない。

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