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恒心文庫:酷評作品/恒心元年

提供:唐澤貴洋Wiki
2021年6月5日 (土) 02:04時点における>放火に強い弁護士による版 (とりあえず取り急ぎ。)
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東京4区は真理党へ

本記事では政治的な思想や活動が扱われておりますが、あくまで騒動との関係に注目したものであり、特定の思想に賛同したり、反対したりするものではありません。

編集者の皆様におかれましても、この点に留意した上での編集をお願い申し上げます。

本文

こんな世界なんて滅んでしまえばいいと何度思っただろうか。
当職は幼少期の頃からいじめに遭い、弟は不良に自殺に追い込まれた。大人になって弁護士という職に就いてからも自業自得の少年の炎上騒動に巻き込まれ5年近くも嫌がらせを受けているのだ。
この世界では誰も自分を守ってくれない。誰も自分を一人の人間として見てくれない。
今この瞬間だってそうだ。当職はベッドの上で四つん這いになって単なる性欲処理として同僚の肉棒のピストンをされるがままに自身の尻穴に受け入れている 。
そして目の前のPCモニター上に先日爆破予告で再逮捕された青年に手紙や差し入れを提案する主旨のスレッドがかなりのスピードで進行しているのが見える。
自分は彼とどこで人望的な差をつけられてしまったのだろうか。この青年はちっぽけな理由で全国の市役所や行政機関に多大な迷惑をかけているにも関わらず恒心教徒内から境遇を同情されたり精神面を気遣った書き込みをしてもらえる。
「脱糞」「無能」「弟殺し」「ぼったくり」「核兵器保有」など心無い書き込みをされる当職とは大違いである。

家柄は日本国内でもかなりのものだと思っているし、一般人が易々と合格できないような司法試験にも合格している。仕事は少し遅いかも知れないが自分が特段周囲の人間より劣っているとは到底考えられない。
こんな優秀な当職が何故このような目に遭わなければならないのか。同僚に犯されながらこの不条理な世界に苛立ちを覚える一方である。

「ねぇ山岡君。当職が優しい世界を創る為にはこれから何すればいいナリか」
「からさんは…何もしなくてもいいんじゃないですか」

同僚に問うても彼は腰を振り続けるのに夢中であっさりとあしらわれてしまった。
当然だ。この同僚は当職を無能と決め付けた父がお目付け役として用意したに過ぎない、当職の気持ちになんて関心の無い、当職の身体にしか興味が無い男なのだから。
当職の思い描く優しい世界なんてどうでもいいのだろう。

でも
それでも
当職は

人が人に優しい社会を作りたい─────。

同僚が精を出しきって眠りこけているのを尻目に当職は弛みきった肛門から精液や便が漏れないようオムツを装着、気分転換に夜の街に繰り出すことにした。
事務所は自宅も兼ねており、当職は父と同僚のよって事実上軟禁状態に置かれている。けんま行為を行う者への対策もあるのだろう。その為外の空気は滅多に吸うことが出来ない。

外に出て数分、奇妙な男に声をかけられた。恒心教徒かと一瞬身構えたが向こうは当職の事を知らないらしい。男は当職にこんな質問をぶつけてきた。

「宗教に興味はございませんか」

自身が宗教団体の教祖扱いされているため、当職は宗教というもの自体にあまりいい感情は持っていなかったので勧誘を断ろうとしたが、男があまりにも熱心なためすっかり押しきられてしまった。
男に連れていかれた施設には見慣れた男の肖像画が飾られていた。

麻原彰晃。恒心教徒に智津夫っちなどと馴れ馴れしく呼ばれている日本人なら知らぬもののいないカルト団体の元教祖。当職が尊師と呼ばれるネタ元となった人物だ。
それを見てすっかり気分を害した当職が出ていこうとすると昔テレビで聞いた麻原の声聞こえてくるではないか。

「ようやく見つけたよ…私の後継者に相応しい者を!」

録音してある音声を再生しているのかと思いきやそうではなかった。目の前の肖像画の口が動き、眼はこちらを向いているではないか!

麻原(実際には彼の肖像画)との対話の末、多くの奇妙な「真理」が明らかになった。

一、東京拘置所に収監されている麻原彰晃は超越神力を用いて自分の後継者を探していること。
二、拘置所内で白痴化しているというのは事実で脳のリソースの大半を力の行使に使用しており、余命が残り僅かだということ。
三、後継者が見つかったらオウム真理教最大の悲願、日本シャンバラ化計画を老い先短い自分の代わりに進めてほしいということ。

自分でも意外に感じる程に当職は麻原の願いを迷うことなくあっさり引き受けた。このチャンスをものにすれば優しい世界の創造が現実のものになると思ったからだ。

急に全能の力を得たような気持ちになり勇み足で帰宅すると昨年事務所に入ったばかりの生意気な部下が残業していた。

「からさん遅かったじゃないすか。洋さんが作ってくれたスープ冷めちゃったっすよ」

当職が先程宗教団体のトップになってきたのを彼はまだ知らない。
もし打ち明けたら当職を敬うようになって自発的にこのスープをチンしてくれたりしないだろうかなどとバカな考えを巡らせるが、さすがに今打ち明けても恒心教徒に洗脳されたなどとバカにされるのがオチなのでやめることにした。

「山本君山本君。当職、これから大きな事を成し遂げたいんだけどどうすればうまくいくナリか?」

コーンとニラが入ったまろやかな味のスープを啜りながら優しい世界実現のヒントを部下から引き出そうと試みる。

「そっすねぇ~からさん仕事遅いから何時までに実現化するかの目処をつけるとこからやった方がいいんじゃないすか(笑)」

相変わらず口の減らない奴だと心のなかで密かに毒づいたが、これが思わぬいいヒントだということに気がついた。
父のデスクの上に放置された新聞には今上天皇の生前退位についての記事が載っている。
平成を30年で今上天皇の退位をもって終了させ、翌年から新天皇の下、新元号を施行すべきという有識者達の対談だ。

─────この時までに優しい世界実現の下準備を行い、新元号が始まるタイミングでこれまでの日本のありとあらゆる制度を廃止、優しい世界のルールによって当職が日本の支配者になってやろう。そう自身に誓いを立てた。

それからというもの、麻原が遺した遺産と人脈によって当職の計画は着実に進んでいった。

オウム真理教がロシアに進出していた際に、ソ連崩壊のどさくさで行方不明になっていた核兵器を極秘裏に入手していたものを日本国内に持ち込ませることにも成功した。
まさかこれまで当職をおもちゃにしてきた恒心教徒も当職がまさか本当に核兵器を保有することになるとは夢にも思わなかっただろう。笑いが止まらない。

そうこうしているうちに平成30年も暮れを迎えた。
宮内庁が何やら新しい元号を発表していたがそんなものは結局お蔵入りになるのオチだ。いずれ当職が決めた元号で国は動くのだから。
それに麻原が拘置所で衰弱死したというニュースも流れていた。これは好都合だ。当職はシャンバラなんて下らないものに興味なんて無い。生き延びられたら後々厄介なのでいつか人をやって殺しに行かせようかと思っていたが手間が省けた。

そして12月23日。祝日でありかなりの数の人間が自宅にいるだろう。
(当職には縁がなかったが一般人が外出するとしたら明日明後日なのだろうし)
当職の古い社会体制に対する宣戦布告を多くの日本国民が眼にすることになるだろう───。

そして当職の演説が始まった

「日本国民の諸君、当職はこの国の新しい支配者、唐澤貴洋ナリ」

(演説中略)

       M.ハ从人ノヽ
      イリ       ノリ,,
      メ _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_ .K  まず憲法から9条を削除
     メ i        7 .K あんな糞条文をいつまでものさばらせた今までの政治家は死刑にすべきだ
     ヨ .y -一  ー- !, f 次に核武装を始める、すでにロシアからいくつか持ち込んである
     r! .!. ィtァ   tァx .!.\  非核三原則なんて時代遅れ、これからは核の時代であることは明白
.     !,Y         f .!  武装しなければ相手が攻めてこないなんて屁理屈にすぎないよ
.      ]   、.`ー' .,  .├'  なお仮想敵国は全世界とする、世界中が敵になっても怯むんじゃない
.       !,    ̄ ̄   .ハ  当然アメリカも味方ではない、いつまでも調子に乗るなよホワイト共
      /ゝ,      ,ノ ヽ, ついでに児童ポルノ法も撤廃だ、俺が子供とセックスしたいからな
    //.  i`゙''''"´ /


こんなものを日本全国の電波を乗っ取って放送したのだから当然警察が当職を逮捕なり射殺なりしにくるのが当然な筈だ。
しかし当職は日本国民全員の生殺与奪の権利を掌握していることをアピールするために島根県に隠しておいた核爆弾にひとつを起爆してみせた。
当職がチンコ顔の少年の依頼を受けてまもなくしつこくバカにしてきた人間が島根県民だったのと人口が少ない県であることからパフォーマンスで吹き飛ばしても損失が軽微に済むと考えたからである。
優しい世界実現という大義のために多少の犠牲はやむを得ない。父の仕事上の友人も邪魔者を何人か東京湾に沈めて会長の座を手にしたのだ。
それからまもなく超法規的措置により当職が国家元首になる事が決定した。
島根県を吹き飛ばした程度でこうも簡単に事が運ぶとは思ってもみなかったが、幸運にも麻原が溜め込んでいた自身に従い易くなるような思念派を死んだと同時に日本全域に撒き散らし、その影響で後継者たる当職がその恩恵を受けたらしい。

翌年の元旦、元号を『恒心』にして当職は皇太子を押し退け天皇に即位。公約通り児童ポルノ法を廃止して憧れのジュニアアイドル達との酒池肉林の日々を謳歌していた。
優しい世界実現の足枷となるイスラム教徒も核攻撃で9800人にまで減らした。
歌手デビューも果たしCDの売上は334万枚を叩き出した。
より皇族らしくなるために結婚したくもなかった内親王と形だけとはいえ夫婦関係となった事以外については完全に充実した日々を送っていた。

────そんな中、事件は起こった。
元ジュニアアイドルの側室が当職の子を妊娠した事を受けて当職は五反田でパレードを開催中だった。
その途中で嘗て事務所を構えていたビルの前を通過する際に見知った顔を見つけた。
7年前にネット炎上の鎮火を依頼してきた元少年だ。

次の瞬間、当職の腹にナイフが食い込んでいた。

「長谷川君…?」

当職は麻原の超越神力の残滓の上にあぐらをかいていた。これまで警察も自衛隊も当職に対して何も手出しが出来なかったために日本国内に敵はいないとたかをくくっていたのだが彼は例外だったのだ。
当職が意図的に炎上を長引かせて炎上ビジネスを行っていたことにより騒動に紐付けられていた彼はいつまで経っても鎮火することが出来なかった。

「先生だけいい思いするなんてワイは許さん…ワイは…ワイはずっと苦しいままなのに…!」

あまりに強い恨みの力によって長谷川には超越神力が通用しなかったのだ。

痛い。苦しい。
身体からナイフが引き抜かれるとともに身体から熱が奪われていく。
すぐさまその場から逃げ出そうとすると数多くの人間が退路を塞ごうとする。
長谷川に刺された弾みで自身を守っていた麻原の力が失われ、支配されていた者達の当職に対する憎しみの感情が爆発したのだと直感でわかった。
死を覚悟した瞬間、群衆の中に一台の車が突っ込み、運転していた男が当職を車の中に引きずりこんだ。

「山岡君ナリか…?」

運転していたのは嘗ての同僚、山岡だった。

「さっき事務所に長谷川君が血走った目をして飛び込んで来ましてね。からさんが赤ちゃんの件を洋さんに報告に来ると思ったんでしょう。」

「けどパレードが長引いてるもんだから業を煮やして出てったっぽいんすよね」

助手席に座る元部下、山本が続ける。

暴徒化した群衆が見えなくなるところまで走ると車は静かに停止し、二人は当職の傷の手当てを始めた。

「からさん……どうして優しい世界なんて創ろうと思ったんですか」

「だって……山岡君は当職のこと性処理用の肉オナホとしか見てくれないしパパは過保護だし」

「それって結局自分にとって都合のいい世界を創りたかったってだけなんじゃないの」

山本に痛いところを突かれてしまう。
当職が返答に詰まっていると山岡が声を絞り出した。瞳には涙まで浮かんでいる

「からさんにはそんなもの必要なかったんですよ……照れくさくて言い出せなかったけど僕はからさんの事心の底から愛していたんです……っ」

治療中色々な事を聞いた。山岡は当職のお目付け役ではなく、父の仕事関係で出会った際に一目惚れをし洋に頼み込んで事務所に入れてもらっていたこと。
山本は意地悪な後輩を演じていたもののいつも心配してくれていて、当職が帰って来るまで残業したりけんま民を追い払ってくれたりしていたことなど。

「洋さんだって厚史さんが亡くなってからからさんの為にできるだけの事をしてくれていたんですよ……」

「みんな……本当に当職の事を思ってくれていたナリか……?」

ここにきてようやく自身の過ちに気づくももう取り返しはつかない所まで来てしまったことに当職はひたすら慟哭した

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」

─────それから数週間後。

「日本の歴史上最悪の悪党 唐澤貴洋」は国際指名手配を受け、現在も逃亡を続けている。元号は正規のものに戻され『恒心』は一年持たずに幕を閉じた。
優しい世界計画で変更された法律や諸制度は平成の頃の状態に差し戻されたという。
築き上げてきたもの全てを失ったがそれでも当職は満足している。山岡、山本、洋の3人と世界中を転々としながらずっと愛し合っていけるのだから────。

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら制作の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、尊師達のみんなへのメッセジをどぞ

尊師「みんな、見てくれてありがとうナリ
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

山本「いやーありがと!
俺のかっこよさは二十分に伝わったかな?」

山岡「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいですね・・・」

チンフェ「見てくれありがとンゴ!
正直、作中で言ったワイの気持ちは本当やで!」

洋「・・・ありがとうモミ」ビュルル

では、

尊師、山本、山岡、チンフェ、洋、俺「皆さんありがとうございました!」



尊師、山本、山岡、チンフェ、洋「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

この作品について

ツイッタハァ教徒が投稿した作品であり、作品についてではなく自身のツイッタハァアカウントでの馴れ合い[1]が原因で評価を落とした作品である。 デリュケーは小説であれば何でも投稿できる無法地帯、一方作品と関係のない自分語りなど心のチンフェ丸出しの行為はNGであるという自覚を持って投稿してほしいと(間)思っています。

リンク・注釈

  1. 本人のアカウント(魚拓) なおその後この垢は放置された
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