恒心文庫:洋が会長になれなかった理由
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本文
鶏時代の白もみは洋鶏場でオーナーのために毎朝卵を産んでいた
唐澤貴洋が生まれてからは唐澤貴洋の朝食のために卵を産む日々
卵を産み続けた結果黒もみの愛人となったときすぐにイチモツを受け入れることができた
ガバガバの穴をえらく気に入った黒もみは毎晩それ犯した
しかし黒もみが避妊を怠ったために洋のお腹に新たな生命が宿ってしまった
さすがにまずいと思った黒もみは降ろせと言った
命の大切さを誰よりもよく知る洋は産みたいと言って聞かなかった
これが黒もみの逆鱗に触れ会長の座を奪われることとなった
今も洋のお腹の中にその新たな生命はいる
ここ最近急に大きくなったあのお腹がなによりの証拠
酸っぱいものが食べたくなると唐澤貴洋の我慢汁をペロペロと舐める
電車に乗れば皆が我先にと席を譲ってくれる
会長になれなくても洋は幸せいっぱいなのだ
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
リンク
- 初出 - デリュケー 短編集>>3(魚拓)
恒心文庫