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恒心文庫:ヘルパー

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本文

からさんの生理は毎月やってくる。洋さんが五度目の出産に耐えきれず倒れた今、世話をするのが僕の役目だ。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
からさんの肛門から血とともに、固い、血混じりの便が、肛門を切り裂きながら勢いよく飛び出る。からさんは生理が近くなるとトイレに行かなくなるがこれは今後の課題だろう。

からさんの生理を何もすることがなく眺めていた僕だが、窓の向こうに人影があるのに気付く。
「ヒエッ…」
こちらを観察していた人影だが気付かれたことに気づき慌てて落ちる。

逃がすものか。咄嗟に窓を開けて下にいる男目掛けて飛びかかる。男は四階から落ちた衝撃で気絶していたようだった。
男の懐から財布を取り出すと横浜弁護士会の会員証があった。思いついた。こいつもやさしい世界に入れてやろう。

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