「弁護士が受けた100万回の殺害予告 突然訪れる危機を回避する方法/本文」の版間の差分

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==== 懲戒請求者の書面に出てきた謎の陰謀論 ====
==== 懲戒請求者の書面に出てきた謎の陰謀論 ====


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唐澤:北先生にお聞きしたいんですが、陰謀論に支配されているような人たちも現実にいて、今後そういう人たちが社会的問題に取り組む弁護士に矛先を向けてくる可能性ってあると思いますか?
 
北:正直、ゼロじゃないと思いますね。私たちのケースだと、期日で出てくる書面で、「北朝鮮の核ミサイル」という言葉が乱舞していたり、佐々木先生にいたっては「日本国憲法の制定に関与した疑いがある」って本当に書いてあるんですよ。<br>
 彼らは懲戒請求することは正義にかなうと思ってるんですよね。彼らなりの善意だったり、正義だったりでやっている。ほかは普通なんですけど、陰謀論の部分だけ非常にとがっている。<br>
 今回、全員が損害賠償されたので、弁護士にまたやるのはもしかしたら下火になるかもしれませんが、矛先が違うところに向くのはありうる話だと思っています。
 
青木:お時間的にこれで最後になると思いますが、「懲戒請求に対応するための有益な書籍があればご紹介ください」という質問が来ています。
 
北:これは難しいんですけど、たぶん今のところないんですよ。懲戒事例集はあります。でも、懲戒にならなかった事例集って綱紀委員会にはあるらしいのですが、一般販売されているのは知りません。それに反論書が載ってるわけじゃないんですよね。<br>
 だから懲戒対応の書籍みたいなものに需要はあると思いますが、懲戒にならなかった事例をどうやって収集するかみたいな難しさがあるのかなと思います。
 
青木:ぜひ、次回の北先生の書籍で(笑)。それではお時間ですので、最後に一言ずつお願いします。
 
唐澤:お聞きいただいてる弁護士の先生がたに、こういった問題があるということを認識いただいて、弁護士同士でですね、何とかその社会的問題に取り組めるような体制ができたら良いなと思っています。
 
北:唐澤先生がおっしゃった通り、業界内で助け合わないと。なかなか外に助けを求めるのは難しいでしょうし。自分が被害にあったときは、遠慮なく助けを求めるべきだと思いますし、逆に周りから助けを求められたときは親身に対応してあげてほしいなと思っています。


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