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===岩田康誠とテイエムサウスダン=== | |||
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本文 | |||
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岩田康誠騎手は1974年生まれ。 | |||
現在47歳。 | |||
元々は園田競馬出身だ。 | |||
園田競馬場に何年か前に行ったことがある。 | |||
いまはもう古びた競馬場で、子供もいて、縁日をやっている雰囲気を感じさせる場所だ。 | |||
行くと好きになる競馬場だ。 | |||
でもその場に立ってみると、岩田康誠騎手がここからスタートして今の場所にいるというのは、中々想像できる物語ではない。 | |||
中央競馬に移籍をしたのが30歳を過ぎた2006年。 | |||
今から16年前だ。 | |||
その岩田康誠騎手が2022年1月30日に、JRA移籍後1700勝を達成したのだ。 | |||
この記録は史上14人目。 | |||
毎年平均100勝してきた計算だ。 | |||
この数字は凄まじい。 | |||
普通に中央競馬で騎手をスタートしていれば、18歳でデビューしたりするので、遅れてきた転入生、それも年長者。 | |||
どういう思いでこれだけの記録を積み上げて来たのか、多くを語らない岩田康誠騎手の心中は僕にはわからない。 | |||
陳腐な表現かもしれないが、血の滲むような思いで積み上げた記録であると僕は勝手に思っている。 | |||
いまではレジェンドとなった岩田康誠騎手も国内G1を最後に取ってからもう4年経とうとしている。 | |||
岩田康誠騎手は、かつてはNHKマイルカップで2着になり、その後低迷を続けていたケイデンスコールに2020年11月から調教から乗るようになり、翌年の1月には、中山金杯で12番人気のケイデンスーコルを2018年の新潟2歳ステークス以来の優勝に導く。 | |||
近年では、G1級の馬が回ってきにくくなってきていた中、馬を育て、ケイデンスコールをその後安田記念、マイルCSに出走させるまでに至った。 | |||
さながら岩田再生工場。 | |||
昨年には、藤懸騎手とのやりとりが話題になり、騎乗停止になってしまう。 | |||
岩田康誠騎手が騎乗できなくなった読売マイラーズカップでは、乗り替わった古川吉洋騎手が乗り、3度目の重賞制覇に導いている。 | |||
つかんでは消えていく、どんな思いでレースを観ていたのだろうか。 | |||
岩田康誠騎手は、2021年3月の黒船賞からテイエムサウスダンに調教から騎乗するようになる。 | |||
その黒船賞では、テイエムサウスダンは1番人気のスリーグランドに8馬身差をつけて圧勝する。 | |||
その後地方での交流戦で好成績を残し、昨年の11月東京で武蔵野ステークス、距離1600mにチャレンジする。 | |||
内、前目につけるが、最後400mを過ぎて仕掛けるも、最後は伸びず、9着。 | |||
これまでも1600mでは、好成績を残していない。 | |||
前走の根岸ステークスは、1400m。中団につけ、インを突くのではなく、外に出し、残り300mから気合いの追い出しで見事優勝。 | |||
2022年2月20日にあるG1、フェブラリーステークスは1600m。 | |||
馬を育て、G1に導く。 | |||
距離は持つのか。 | |||
根岸ステークスを見ると、中団、追い出しをワンテンポ遅らせる、そんな競馬するのではないか。 | |||
どんな騎乗を見せてくれるのだろうか。 | |||
良いも悪いも全て受け止める、47歳岩田康誠。 | |||
2000勝への物語はもう始まっている。 | |||
<nowiki>#競馬 | |||
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