恒心文庫:非処女は中古
本文
非処女は中古
お題目のように唱えられ続けた説であり、当職もつい最近まで熱烈に支持していた
いや、今でも支持はしているのだが、その熱が少しばかり冷めてきたように感じている
その理由とは……当職の父、洋の存在である
言うまでもなく父洋は処女である
一方で、毎日のように懐妊しては生みを繰り返す歴戦の経産夫でもある
となればその使い古された直腸はどんな非処女よりも“中古”と呼ぶに相応しいだろう
しかしそれでもやはり、父洋は処女なのだ
非処女は中古。それは揺るぎない
だが処女であるはずの父洋は……そんなことを頭の片隅で考えつつ、父洋の肛門を見ながら当職は今日も手淫に耽る
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
リンク
- 初出 - デリュケースレnエビケー 非処女は中古(魚拓)
恒心文庫