恒心文庫:時弁護士事務所

本文

お世辞ってのは大事なもんですね
大したこと無い奴でも先生先生なんて呼んでやると調子よくしてサービスしてくれたりなんかしてね
落語界でも大したこと無い奴を師匠師匠なんて呼んだりしてます
ところがお世辞も上手くやらないととんでもない目にあったりして……

「先生こんにちは!どうもはじめまして、よろしくお願いします。」
「はじめまして所長の丸山です。どうぞソファーにおかけになって。」
「いやいいソファーですな、素晴らしい革を使ってらっしゃる。」
「いやいや、もらいものでして」
「あちらの書がまたいい。『秋陽切実』ってね。検察官の『秋霜烈日』のパロディでしょう。切実な悩みを秋の太陽のように優しく照らす。弁護士事務所に相応しい。」
「知り合いの書家がお祝いにくれたんです。気に入っていただけるとありがたい。」
「丸山法律相談所ってのがなによりいいですな、丸く納めてくれそうで。そこの若い方は三方田さんとおっしゃるんですか。いやぁ、最後まで味方でいてくれる。弁護士になるために産まれたような方ですな!」
「先生!僕にこの方の担当をさせてください!こんなに期待してもらったのは初めてです!」
「いいだろう、やりなさい。三方田君は新人ですので料金はいただきません。ご安心ください、私丸山がしっかり彼をサポートしますので」

なんと男、タダで弁護士に依頼を受けさせてしまいました
それをニコ生で見ていたのが千葉県のチンコフェイスN君(本名長谷川亮太)
「ワイも30万も払いたくないンゴ!真似してタダで唐澤に依頼受けさせたる!あいつは何て言ってたンゴかねぇ……」
「いいソファー、書、丸山、三方田……全部お世辞やんけ!よっしゃ!ワイもお世辞言いまくったろ!」

「先生が唐澤ンゴか?よろしくニキーwww」
「当職が唐澤貴洋ナリ。長谷川君、よろしくナリ。まずは座るといいナリ。」
長谷川ほくそ笑んで「おっ、やっぱり来たンゴねぇ……」なんて思っておりますと
「いやぁ、いいソファー……なんかジットリしてるンゴ。茶色いシミも……」
「本物の牛革だから牛の模様ナリ。模様が脱糞跡をには見えました。」
「あの字も気に入ったンゴ。『秋陽……『素心若雪』?『素』人だらけの恒『心』総合法律事務所は『若』い頃から『雪』辱だらけ?」
「あれは親戚の書家に書いてもらったナリ。若い雪のような……」
「事務所の名前も丸く納まりそうでいいンゴ。法律事務所クロス……クロス?!バツやんけ!敗訴確定www」
「せや!若いのの名前や!三方田……山岡裕明?ヤマ張るにホモにオカされて肛門がヒロくアキっぱなしなんやろなぁ……」
いきなり事務所中の目がギロッと長谷川に向きました。
「長谷川君……そこまで知っているなら仕方ないナリ……」
弁護士が信じられないような力で長谷川を事務所の奥へ引きずっていきます。
「何するんや!離せ、ボケ、カス!」
「長谷川君、安心するナリ。当事務所は有能ナリ。」

「半ケツを引き出してみせるナリ。」

お後がよろしいようで

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