恒心文庫:太刀の山岡

本文

いくら身長差があろうとも、体重差が50kgある奴のパンチを喰らえばいとも容易く吹き飛ばされる。
そのまま俺は組み敷かれ後ろの穴の処女を散らした。発展場ではその逸物の長さとウケに絶対に回らない事から太刀の山岡と呼ばれていた。
そんな俺がケツ売りの山岡と堕ちた原因はこのデブ、唐澤貴洋のせいだ。
初めて会った時一眼でわかった、こいつはゲイだ。いけてねえ奴だったので憐れんだ俺は奴と仲良くしてやった、徐々に仲良くなるにつれ、やつの下心が透けて見え始めた。
初めは軽く体に触れる程度だったのがエスカレートしていった、しかし掘った掘られたという話はいったいしなかったので、俺のをぶちこんでアヘアヘ言わせてやろう、そう思っていた矢先だった。
殴り倒され、スラックスを無理やり剥ぎ取り、そのままほぐしもせずブチ込まれた。
苦痛と羞恥に耐えつつ奴が果てるまで待つ。
そのつもりだったが、体が徐々に熱くなっていき意識も朦朧としてきた、こいつ俺にゴメを決めやがった!乳首を強めにつねられ、腰を激しく使われるたびに快楽が俺を押し潰し、思考というものができなくなって行った。ケツを叩かれ、首を絞められ、殴り倒されて興奮する自分の姿をまざまざと奴に見せつけられた。
その日俺は、自分の中でマゾヒズムとネコが同居しているということを思い知らされた。
奴と弁護士事務所を設立し、立場を逆にしてやろうと思っていたが、それは叶わなかった。俺は奴の前では蛇に睨まれた蛙、身じろぎ一つできなくなり、されるがままになってしまう。奴に抱かれた後は発展場に赴き、そこいらの男のケツを手当たり次第ガン掘りし
俺の欲望とアイデンティティを確認する。
そう俺はタチなのだ、太刀の山岡なのだ、奴にお前は猫ナリと言われたが断じて違う!
いつものように奴にいいようにされた後、発展場に男を漁りに行った、しかしそこで待っていたのは他でもない、唐澤貴洋であった。
俺は自分が掘った男達の面前で何か注射を打たれ、掘られ自分がネコであることをこれでもかと晒された。
掘られすぎて気を失う習慣、奴がこのケツマンはもう使えないので新しいのを探すナリという声が聞こえた。
プライドを傷つけられた俺は奴から離れ新しく法律事務所立ち上げつつ発展場に通っていたが、同性愛者の世界は狭い
俺が乱れる様を目の当たりにした奴らから噂が広がり、俺はすっかりタチからウケになってしまった。掘る相手を探す前に俺が掘られることが日常茶飯事になってしまった。
もう後戻りはできない、俺はこのメスになるという快楽に身を任せることに決めた。

挿絵

この作品について

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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