恒心文庫:午後三時、三人と死の茶会

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オフィスの中で反響する、ドシンドシンという足音。最早生活の一部となっていたこの足音。しかし、今日は違って聞こえる。どこか嬉しそうな様子なのである。
「どうかしたんですか?」
俺はその音の主、件の同僚に問いかけた。その質問を待ってましたとばかりに、彼はふくよかな頬を緩ませた。
「ティータイムぅ……」
プシューと彼の口から息が抜ける。口角の細かな泡が、何か良からぬ興奮を連想させた。嫌な予感がする、そんな考えから目を逸らすべく、行き着いた視線の先に、もう一人の同僚が座っている。おおよそ冬だというのに日焼けしたその顔には何かの含みがあった。
「お茶にしませんか?」
例の太ましい同僚はなおも続ける。褐色の同僚は訳知り顔で、何かを観念したようだった。苦々しい空気。ガチャン、粗雑な音が静寂を裂いた。デスクの上に乱雑に置かれる、年季の入った白い陶器のティーポット。細かく震度する蓋。
「お気遣いなさらず。僕はこの書類を書き上げてしまうので……」
暖房の効いた室内、俺の背筋に氷雨が伝った。むっくりした手が、折れそうなほどに華奢なカップの持ち手を握り、ポットから液体を注ぐ。俺の酒が飲めないのか、とでも言いたげである。隣に座る同僚は、お前もようやく覚悟を決めたのか、と呟いていた、そんな気がした。赤い。やたらと赤い。そして、薬品のような匂いが仄かに漂う。呑気にティータイムとは良いご身分だな、昔馴染みのあの先輩はこう言うだろうか、脳裏をよぎる雑多なフレーズ。
「ルイボスティー。こいつに頼まれて、裏のルートから仕入れた」
吐き捨てる同僚。俺の大事な刀を使って……幻聴だ!そうとでも思わなければ……走馬灯巡る脳内。一思いに「それ」を飲み干した、一連の動作は無意識のなせる業だった。ーーようこそ悦楽の世界へーー聞き慣れた声を聞く。ーー歓迎するナリーー

狂乱のうちに、彼ら二人と居ることが純粋に楽しくなってきた。もう言葉では言い表せないくらい。しあわせ。空の色も違って見えた。それは果たして空なのだろうか、そんなことはどうでもいい。シアヮ是

最近、オフィス街から大量の幼児の屍体が見つかったそうや。それも専門的な医学知識が無いと分からんような手法でバラされとったみたいやで。薬物反応も見つかっとる。えげついなぁ。まあこんなスレはすぐ落ちるやろうし、ネタスレに変えてええで。とりま風呂入るわノシ

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