恒心文庫:モテ男

本文

蛆婆「唐澤先生は私の最初の弁護人です。早くこちらに渡して貰わないと話にならないです。依頼者ですから当然お金も支払っている立場です」

チンフェ「それを言ったら、ワイかて30万も唐澤先生に払ってるンゴ。まず最初に唐澤先生に依頼したのはワイやで!早く唐澤先生を渡してもらうで!」

坂根輝美「いえ、唐澤様は私の大事な大事な鴨…お客なので、こちらにいらしてもらいます」

洋「貴洋…出りゅ!出りゅよ!!早くこっちに来て受け止めてくれええええ!!(ビュルルルルッルウウウウッ」

やきう民「尊師はワイらのもんや!もはや大宗教、ワイらの中で神的存在と化した唐澤尊師を、大人しくこっちに渡すんや!」

山岡「いえ、唐澤弁護士は僕のものです。僕は唐澤弁護士と運命共同体で、炎上してからも肩身寄せ合い分かち合ってきたんです。唐澤さん、早く戻ってきてください」

山本「同じくです」

尊師「ち、ちょっと待ってナリ!そんな四方八方から引っ張らないでナリ!」

焦りと仄かな便意を堪えながら、密かに幸せを感じたような気がした唐澤弁護士であった。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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