恒心文庫:青春40298きっぷ

2021年6月18日 (金) 03:10時点における>チー二ョによる版
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本文

「次は神谷町、神谷町ナリ。法律事務所…へお越しの方は当駅でお降り下さい。」

背の低い肥えた男は、空を見つめたまま無表情でアナウンスをしてみせた。
後ろの無精髭の男は、肥えた男の両肩を掴む手に力を込め、震える脚を踏ん張り、自らの許容を越えて肉体に加えられる衝撃を、必死に耐えている。
今、デブの肉の穴に自らの核弾頭を挿し入れ、自らの肉の穴には父洋の核弾頭が挿し入れられているのだ。

圧倒的な快感。

前後からの肉圧で、男たちは深く連結し、挟まれた無精髭には、自らの意思で抜け出すことは不可能だ。
背後から襲いかかる父洋の指が両乳首をリズミカルに撫ぜまわす。
常に熱い糞便を垂れ流しているかのようなアヌスの快感。
膀胱が雄の子宮と化して疼く、アヌスの奥の快感。
乳首の快感。
ペニスの快感。

全てがクロスして核弾頭のスイッチが押し込まれた。

無精髭の男の、感涙に潤んだ白眼、弛緩した口穴からだらしなく垂れる舌。性感帯という性感帯にアトミックボムが投下され、法悦につれ思考は唐澤貴洋になった。

法悦の作用で全身が脱力しても、無精髭の男は、この列から脱線することすら許可されず走る。
走り出した列車は、車体が完全に破壊されない限り働き続けるのだ。
死という名の終着駅に辿り着くまで特急クロスは止まらない。

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