恒心文庫:煽り運転
本文
あれは私が弟と2人で洋に跨り高速道路を滑走していたときの事です
突然後ろから趣味の悪いベンツが私達を煽ってきました
焦った当職はハンドル操作を誤り
結果洋を射精させてしまいました
洋は下半身を痙攣させてしまい
その拍子に後ろに乗っていた弟は脱落し地面に叩きつけられ死んでしまいました
趣味の悪いベンツの運転手はそのまま逃げてしまい今も捕まっていません
ナンバープレートは汚されており見ることができませんでした
当職は、私はあの時の趣味の悪いベンツの運転手を今でも許せません
窓際からチラッと見えたあの黒いモミアゲの男をいつか必ず探し出しケジメを取らせようと決意しました
その為に臥薪嘗胆し司法試験に合格しました
私は弁護士になりました
そして集めた人脈、コネクション、自身のプレミアムな血統と金をふんだんに使いついにあの黒モミの男の正体を突き止める事ができたのです
そして今まさに人生の終わりを迎えそうです
沖の海水は冷たくもう息も続かないでしょう
ではさよなら法律事務所クロス
厚史・・・いまそっちに行くからな
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
リンク
- 初出 - デリュケー 煽り運転(魚拓)
恒心文庫