恒心文庫:愛があれば何でも出来る

2021年3月20日 (土) 14:28時点における>チー二ョによる版 (ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 愛があれば何でも出来る 当職はそんな陳腐なセリフを信じていた 信じていたかった 「もうだめぇ、我…」)
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本文

愛があれば何でも出来る
当職はそんな陳腐なセリフを信じていた
信じていたかった
「もうだめぇ、我慢できないナリ、漏れちゃうナリィィィィィ」
狭い部屋の中当職の当職を当職の父の穴に深く突き刺したまま当職の嬌声が響き渡る
当職は洋の唇によって精通し洋の肛門によって童貞を卒業した
洋は当職にとってもはやただの父親ではなくなっていた
父でもあり母でもあり恋人でもあり妻でもあった
そんな中、当職は一つ小さな不満を抱えていた
洋はどんなに愛しても男
相手を好きになることはできる
しかし事実を変えることはできない
事実とは何か?それは洋が男であるということだ
当職がどんなに愛情をもって洋に注ぎ続けても洋のお腹は今より膨らむことはない
故に当職に出来ることはただひたすらに愚直なまでに「愛があればなんでもできる」という言葉を信じるしかなかった

しかしながら不安があった
愛などという不明確で得体の知れないものは当職にとって若干恐怖の対象だったのだ
形のある愛が欲しい
当職はいつしかそう願う様になっていた
そんなある日の事だった
何気なくニュースサイトを眺めていたらそこには興味を引く記事が目に入った

"ゴキブリはその空間がオスだけになると一部のオスがメスになり卵を産む"

…もしかしたら人間でも可能性はある
当職は男を集めた
努力の甲斐もあり二人の顔 身体 学歴文句なしの有能な人材を探し出す事ができた
そして男だけの空間を作成するためにビルの一室を借りた
全ては洋を女にする為 懐妊させる為 愛の結晶を得る為
当職と洋は朝から晩まで愛し合った
・・・
同僚二人はそんな彼らに目もくれず黙々と日々業務を遂行しているという
洋はまだ懐妊しそうにない

信じることしかできなかった当職はそれからも洋の中に注ぎ続けた
そんな当職は一つの疑問を抱いた
洋のお腹は大きい、ものすごく大きい
もし赤ちゃんが居てもわからないのではないだろうか?
それに洋の肛門は70とは思えないほどキツキツでこれでは赤ちゃんも出てこられないのではないだろうか?
もしかしたら、本当はもう妊娠しているのではないだろうか?
赤ちゃんは十分に成長しているのではないだろうか?
そんな風に考えだすと当職は考えを止めることができなくなっていた
気が付いた時には手には包丁を持っていて洋に馬乗りになって洋のお腹を開示していた
当然だが男には子宮がない
だから妊娠などできるわけはない
開示るまでもなくわかりきっていたことだ
洋の中は一般男性のソレと同じようにただ内臓が詰まっているだけで赤ちゃんなど居なかった
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

そして今日も当職はただ一人洋が妊娠することを信じて洋を愛し続ける
「もうだめぇ、我慢できないナリ、漏れちゃうナリィィィィィ」(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!)

もしかしたら種が悪いのではないかと考え
口ひげを蓄えた世界最大手通販サイトに勝利した実績を持つ事務所代表に頼み込みしぶしぶ種付させたこともあった
エロい事で有名な地味な仕事しかしない体育会系の超高学歴に危険タックルを決めさせた事もあった

最近では事務所の中にも外にも異臭を放ち大量のハエが待っている
外にはカラスがたくさん飛んでいる
洋の肉は腐り蛆が湧き「ぐじゅぐじゅ」した音を奏でていた
・・・
ある日突然謎のロマンスグレーが訪ねて来た
どうやら洋から出る「ぐじゅぐじゅ」と言った音が気に入ったらしい
男はその黒い揉み上げを弄ると札束で当職の頰を叩いた
当職は二つ返事で洋を譲る事をOKした
そこに愛など無いのだから
今日も二人の同僚は淡々と士業の任務をこなしている

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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