恒心文庫:出雲の地
本文
八雲立つ出雲の地に青空漂う
魔を祓う尊師は
音楽を奏でる
唐衣を着付けたその姿は
広々とした大洋の様に似ている
ローランドをして引けを取らない
艶やかな存在を持ってしても
君は私を求めていないことを知っている
ノイマンと肩を並べる私の脳をしても
知覚できない君という存在は
口を塞いで説得するに他ない
敏感な唇は素直な君
ピン芸人の如く初々しく
ピンポン球の如く美しく弾み
やるせない思いを君にぶつけてみる
立証困難な君の心情を探ろうとしても
満足した答えは得られない
勉学の奥深さを知る者も
誤算に誤算を重ね
嫉妬の炎で君を照らし続ける
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
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- 初出 - 初心者投稿スレッド☆1>>753(魚拓)
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