恒心文庫:ランナーズハイ

2019年12月23日 (月) 17:34時点における>植物製造器による版 (ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> ──2019年某日、愛知県豊橋市 気温も暖かくなってくるこの季節、その温まった体を発散すべく ある…」)
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本文

──2019年某日、愛知県豊橋市

気温も暖かくなってくるこの季節、その温まった体を発散すべく
あるいは日々の健康の習慣を活かすべく
またあるいは自身の実力を試すべく集まったアスリートの数々
そう、今日は穂の国・豊橋ハーフマラソンの開催日である
第10回という記念すべき節目となった今回、参加者やスタッフもいつもより気合が入ってるようだ
しかしその中に一人、異様な姿の人影…?が鎮座していた

大量のりんご飴、唐揚げ、タピオカミルクティー、そして大量の炭酸水
吐きそうになりながらも胃に運ぶ、今にも腹がはちきれそうな一般男性
下半身はモロ出しで尻には脱糞防止用のアナルプラグが刺さっており、上半身に年代判別用の水色のウェアを着用している
彼の名は唐澤貴洋、東京都港区で弁護士をしている
2年前、愛知で知り合った女性画家との交友をリークされて一方的に破局を申し出された
失意に打ち震えかつての同僚とも縁を切られるが、彼は諦めていなかった
破局から2年、年越しに父と見ていた駅伝中継
そしてこの愛知で開かれるハーフマラソン大会
彼は無謀にもこの大会で優勝して彼女に告白する気でいるようだ
しかし残り3ヶ月、減量やジョギングなどは一切せずむしろ暴飲暴食を繰り返す日々
だが彼には勝算があった
彼の行う脱糞は人のそれの何千倍もの勢いがあり、大型航空機に使われるジェット噴射とタメを張るほどである
しかし彼も人の子であり、人より数倍食欲がある程度ではしばき隊身内で旧尊師ごっこをするのが席のである
そこで胃のバルクアップをすべく暴食を始めた
途中からしばき隊も協力し、東京スミスの失敗した事業で余った大量の食料を格安で唐澤貴洋に売りつけたのだ

話を現代に戻そう
最後のりんご飴を頬張り飲み込む唐澤貴洋
大勢のランナーが出走準備を始めるので唐澤貴洋もそれに習う
──空砲が鳴り響く!
ランナーたちが走り始める中、唐澤貴洋はアナルプラグを引き抜く
(ドバババババッッッッッバアアアアアアアァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!!)
茶色い水しぶきに轟音が遅れてやってくると、唐澤貴洋が目にも留まらぬ速さで走り始めた!
あまりの勢いに先導車や先頭、後続のランナーが吹き飛びそれ以外の者も包まれる異臭に嗚咽を漏らす
名物の路面電車との並走地点
ランナーを楽しみに待つ乗客は高速で駆け抜ける肉ダルマが視界に一瞬映ると同時に茶色い液体に視界が塞がれる
花電車の花弁を茶色く枯らした後、遊歩公園を駆け抜ける
桜並木を唐澤貴洋が茶色く花を咲かせると、途中の給水所のウォーターサーバーを奪い取り、走りながら飲み干す
空のサーバーを投げ捨てると牛川小南からの直線コースを突っ切り第二給水所へ向かい再び給水を行う
それからも目に見える景色を茶色く染めながら高速で走り抜ける唐澤貴洋
あまりにも順調に見えた道中、およそ30分もしないうちにとうとうゴールの豊橋公園が見えてきた
大半のランナーが救護活動を受けており、地獄の様相を見せていたところだがとうとうゴールイン!
敗北者共を跳ね飛ばすついでに余裕のもう一周もすませ無駄にフルマラソンを達成した唐澤貴洋
その姿は蓄えた栄養をすべて放出し、スリムになっていたがここで事件が起こる
2度のゴールを経ても唐澤貴洋のタイマーが記録されてないのである
抗議をする唐澤貴洋に、防護服に身を包んだスタッフが計測チップの提出を求める
無くさないようチップを尻の穴に厳重に保管していた唐澤貴洋は指を突っ込みほじり出そうとする
しかしスタートの時既にチップを爆音とともに放出していたため尻の穴には既になかったのだ
そうとは知らず尻をほじる唐澤貴洋
前立腺を太い指が刺激し表情が恍惚に歪む
youtubeでも実況されているそれは大画面にデカデカと映り、マラソン中継では前代未聞の視聴制限もかかるようになる
ゲイポルノ配信の様相を呈する用になった風景の裏で、続々と20kmを走りきった者たちがガッツポーズでゴールテープを切る
焦る唐澤貴洋は、そこにないチップを探し当てるため指のストロークを早める
指を腸壁がキツく締め上げ、腸液が潤滑剤のごとくぬめりピストンを早める
ケツアクメをキメ今にも絶頂を迎えようとする唐澤貴洋
そんな中ようやく彼の計測チップがへばり付いた男がゴールイン
それと同時に内容物が既に無い尻が轟音の放屁を行い彼も達した

唐澤 貴洋・ゼッケン1393・3705人中1820位
一位は取れなかったが、その姿は20kmを走りきったランナーの誰よりも快楽に満ちていた
「坂根さん、当職はあなたを愛さなければない。あの頃のピックアップカウンター付近で待っていまふ。」
迫真の愛の告白は、当時唐澤貴洋のせいで個展が開かれず営業おセックスに勤しんでいた彼女には届かなかったもののそんな事はもうどうでもよかった
かつてない絶頂を体験した唐澤貴洋は港区の事務所に戻った後、来年に向け再び胃のバルクアップを始めるのだった……



第11回の穂の国ハーフマラソンは2020年3月29日に執り行われる
茶色く染まった景色を背に走るランナー達の走る姿美しい
既にエントリーは終了しているが、ネット中継もしているため興味のある方は是非ご覧になってはいかがだろうか

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